またまたお問合せいただきました。リサーチして返信で済まそうとしたら、なんか複数来たので需要あるかもだし。個人的にもコレ買いかけたことあるので気にはなってたんですよねー。たしかにコードレス電動コーヒーミルも多くなってきた印象です。カリタから発売されている【Kalita スローG15】をレビューしていきます。
結論先に言います。「サブ機としては十分。メイン機にはかなり条件がつく…」
理由はスローで電池式だからです。具体的にはこの後ふれていきます。
コーヒーミル19台を所有するコーヒーバカが他と比べての感想も、はさみつつレビューしますので、コーヒーミル検討中の方は参考にしてください。
特徴
電池式コードレスのコーヒーグラインダー
ゆっくり挽くことで摩擦熱が少なくなり、酸化が抑えられ、微粉が出にくい
中挽き15gが約5分
タイマーストップ機能付き
セラミック磁器製カッター採用
ストラップホルダー付き
スペック
容量:受缶/約15g・ホッパー/約15g(中挽)
材質:本体/ABS樹脂、回転軸/ポリアミド66、カッター/セラミック磁器
寸法:76×76×241mm
質量:約340g(電池含まず)
電源:単三アルカリ乾電池4本(別売)
連続使用時間:5分
構造
基本構造は円錐型のセラミックの臼式ですね。
ちょっと分解して中の構造を見ていきましょう。まず粉受けを取って、ここが調整ネジですね。
これを外して、はいこれが内歯で、
これが外歯ですね。
あバネはないみたいです。なるほどなるほどこんな感じね。
内歯はスタンダードな5角形のスターですね。スター型のセラミックです。一般的なよくあるカタチ。
そして歯以外は入ってないんですね。ワッシャーなし、バネなしはすごい。シンプルですね。
あとは一体型か、なるほど。
で、上の方にここに電池を入れると。ここプッシュして開けるみたいですね。電池は3電池4本入れてください。
で、豆を入れるのはカバー開けて、中央ですね。横にしてガ—と入れるみたいですね。これ面白いっすね。リサーチでは豆が入れにくそうって思ったけど、全然大丈夫ですね。入口こんな広いんだ。
バラしたらこんな感じ、パーツが少なくていいですね。分解組み立てラクですね。
使い方
カバーを開けて電池を入れる。単三電池4本です。
コーヒー豆を入れる。15gまで入ります。
調整ネジをゆるめて挽き目を調整。
カバーをして、スイッチオン。では、次に気になる事、触れておきましょう。
気になる事
コーヒー詳しい方なら「既視感ハンパねえ」ってカンジでしょう。
そうです。京セラの「セラミック電動ミル CMD-70」じゃね?
メーカー希望小売価格7,700円(税込)京セラじゃね?
アマゾンに2017/10/15取扱い開始、発売も京セラが先で、ま、憶測ですけど、
京セラの商品としてはコーヒーミルはそげん売れん。
専門のコーヒーメーカーが売ってくれれば、売れるはずだ。
競合商品になっちゃうけど、下請けで製造できればいいか。
もしくは、中の部品提供するんで、カリタさんどうすか?
みたいなカンジでしょうか
ついでに言うと、カリタの「セラミックコーヒーミル KKC-25」も京セラ「セラミックコーヒーミル CM-50N-CF」じゃね?
いいですいいです。ビジネスです。資本主義社会です。どっちか好きなの買ったらいいじゃないですか。別物と思って両方買わないようにってだけですよ。
で、カリタ公式サイト見たら、スローG15が商品一覧にありません。。。
カタログ落ちしてるのかもですね。急に安くなったので、もう製造なしで売り切りかも。
長く使いたいなら京セラのほうがいいかも、なんかあったらお問い合わせしやすいでしょうね。部品購入できるかもです。
憶測の範囲の気になったことでした。
終わりました。5分でもまだ残ってました。もう1回ワンモアで追加で押しました。
実は細挽きの設定にしました。細挽きだと、回す回数が増えるからね。プラス1分ってカンジですね。
精度
調整ネジ1周ゆるめた挽き目は「細挽き」
ふんわりして、エスプレッソみたいな粉雪的な感じでいいですね。
なかなか精度としてはいいんじゃないすかね。かなり揃ってる感じしますね。
細挽きは揃いやすいっていうのもあるけど、それでも他のセラミック臼ミルと比べて、精度がいい感じがします。
飲んでみた
はいでは Kalita WAVE で飲んで行きましょう。
うん、おいしい。問題ないす。
細挽きドリップのしっかり味です。
王道のザ・コーヒーってカンジでいいですね。
お手入れ
お手入れは手動ミルと変わらないですね。バラシて、ブラシでささっと。
あ豆が1粒残ってた。けど、内部に残ってる粉は少ないかな。
セラミックの歯は水洗いOKです。
挽き目
調整ダイヤルを右に回して止まった位置から左に一回転弱。6クリックが細挽きですと。
ていうか。クリック感がねえし、溝が薄い。手ごたえわからんす。もう一周でいいでしょ。
1周でさっきの「細挽き」ですね。
「細挽き」の位置から、約半回転が「中挽き」だと。
なるほどで「中挽き」からさらに半回転が「粗挽き」だと。
単純に
1周で細挽き
1.5週で中挽き
2周で粗挽き
ってことですね。
あ、いい感じですよ。挽き目、挽き具合はいい。
やっぱスローは粒が揃いやすい。これはいつかマニアック検証したいですね。特に手動のハンディタイプのミルで。
スローG15に話もどすと、ミルとしての精度はいい。これはメリットですね。
調整の感覚も分かりやすくていい。1周半が中挽きで、プラマイ半周で細挽き、粗挽きに振れる。
分かりやすいは使いやすいですから、使用感としてポイント高いですね。
メリットデメリット
【デメリット】
・時間がかかる
・挽ける量
・電池パワー弱
スローですよって商品名につけとけってことですね。まあオートオフあるので、マルチタスク可能。お湯沸かす間に平行してセットすればいい。
ただ挽ける量が少ない。あと5g、20gで2杯分は欲しかった。10gで2回まわすとさすがに時間がかかる。
最後、電池式なのでパワーが弱いです。
15gの5分だと10回ぐらい挽いたら、電池がなくなるそうです。10回は少ないかな。
あとパワー不足で「浅煎りの硬い豆は挽けません」
ってことなので、ガッチガチの浅煎りスペシャルティコーヒーで実際挽いてみましたが、なんとか挽けましたよ。途中止まりそうになったり、はしましたが、全く挽けないってことはなかったです。パワー不足な感じはモータ音からひしひしと感じました。※決してマネしないでください
速度が遅いっていうのも、豆を挽く力不足になてきます。加速度も力になるんすよね。なんとかの法則。物理っすね。文系なのでサラっと流しますが。
実際やってみました。
ということで、電池はメリットでもあり、デメリットでもある。
電池わずらわしい。充電式の電池を使ってるから別に。
一体型の充電タイプだとバッテリーヘタってくるんで。交換できる電池式の方がいい。
こういう充電池をお持ちで充電式電池の使い手なら、だいぶカバーされますね。
私は前使ってたカメラが単三電池だったので、コレ持ってるから、電源に関してはそんなに問題なかったっすね。
【メリット】
・コードレス
・コンパクト
・微粉が少ない
電動ミルはケーブルで範囲が限定されます。使ってみて初めてわかる自由さがあります。
コンパクトです。物を手にしたときは、意外に大きいって思いましたが、電動ミルではコンパクトな方です。
1万円以下の電動ミルは微粉との戦いなんですよね。
電動は豆に当たるファーストタッチの打撃による微粉が出るので(C90参照)
スローだと衝撃による微粉は出にくい。
挽き目の均一性もいいし、精度はいいほうだと思います。
モーター音も大きくなく、これなら大丈夫かな。
3000円の臼式セラミック電動ミル「デリモ」より音は小さい印象です。
まとめ感想
サブ機としては十分。メイン機にはかなり条件がつく…
サブ機としての役割ははたしてくれますが、ただメインで使えるかというと、さっき挙げたデメリットがモロに影響しますね。
時間、量、電池ですね。
ただ、精度と使用感がいいから、コーヒーミルとしての本来の機能としては問題ない。
むしろいいぐらい。セラミックミルのなかでは上位ですよ。
メインで使うなら、充電池を持ってて、コードレス命の、お一人様のスローライフ、シンプルライフとかそういったカンジでしょうか。
お問い合わせいただいたSさんKさん。そんなカンジでサブで使う分にはいいかなと。
私も以前友達にプレゼントするのに、コレ候補にあげたんですけど、普段使いには、いろいろ条件多いなとなって、やっぱメインで使える「タイムモアC2」をプレゼントした。
という経緯があるので、レビューさせてもらいました。
だんだんコーヒーミルの人みたいになってきましたね。コーヒーミルユーチューバ―。
コーヒーミルのなかでは、独自のポジションでおもしろい商品ですし、
使用感としては意外にいいって印象なんですけどねー。
アダプター別売りで電源コードでも使えるよーだったら完璧なんすけどね。魔改造しますか。
あと価格ですね。定価¥10,450(税込)だと、ツライけど、
実売価格で3400円ぐらいだったので、ま、それだったら、お得かな、サブ機として、かなりアリですよね。
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