コーヒーのステンレスフィルター、ステンレスドリッパーが戦国時代になってきました。リニューアルしたり、新商品が出たり、商品が増え、2021年度版としてまとめておきます。
アマゾンの評価は、コーヒーの味がわからない人も入れたりするので、専門用語の間違いもあったりして、信用できないのもあるんですよね。なので実際買ってわかったことをまとめました。

コーヒーの世界ではステンレスフィルターって新しい商品なので、買ってわかった衝撃の事実が3つあります
- オイルが出ない!
- 茶こしが使える!
- ネルドリップの味も再現できる!

ステンレスフィルターって意外と個別の商品によって味が違うってことだね
それでは世界40カ国以上・3000杯以上のコーヒーを飲み、自家焙煎するコーヒーマニアのコーヒーブログevery coffeeが「ドリップ式のステンレスフィルター」をご紹介します。
ステンレスフィルターどれがいいのか問題

ここ最近、ステンレスフィルターの商品が増えたし、これからもどんどん出てくるので、ますますこの「どれがいいのか問題」は難解になっていくでしょう。
ポイントはダブルメッシュかシングルメッシュかです。
構造上ダブルメッシュはコーヒー粉が目詰まりしやすいようです。

まずは候補を挙げます。数々のコーヒー器具をレビューしてきたコーヒーブロガーの視点からポイントを解説します。
ハリオ
ついにハリオがオールステンレスのV60型のドリッパーを発売しました。1〜2杯用もあります。ダブルメッシュタイプでアマゾンのレビューに分解して詰まり具合の写真が挙がってたので手を出していない。
コレス コーヒー ドリッパー ゴールドフィルター
日本スペシャルティコーヒー協会の会長も務められた丸山健太郎さんの「丸山珈琲」とコレスが共同開発したステンレスフィルターです。シングルメッシュですね。
抽出が難しいとされる1杯分に特化したフィルターということで、気になりますが、3000円と若干お高いので、まだ手を出しておりません。
E-PRANCE
amazon’s choieにも入っていて、レビューもしこたま付いてるし、使えないことはなさそうです。値段もそんなに高くないのでいいと思います。ダブルメッシュです。
KINTO
スタンドがないので使いづらいかなというので、見送りました。基本カラフとセットの商品なので、そうなると、お値段もしますし。パンチング穴のシングルタイプです。
次に実際買ったステンレスフィルターをご紹介していきます。
ステンレスフィルター おすすめ
では実際に購入し使っているステンレスフィルターをご紹介します。
cera ステンレスコーヒードリッパー

最初に買ったステンレスフィルターがこの「cera ステンレスコーヒードリッパー」です。基本1杯しか淹れないので、大きいのは要らないから、これにしました。買った当時は1−2杯用の小さいサイズってあんまりなかったんです。

ドリップ式のステンレスフィルターのなかでは一番ハリオV60に味も近いと思います。
実際にペーパーフィルター式のハリオV60と同時に淹れて飲み比べましたが、ほとんど変わらないぐらい近い味わいになります。

ステンレスのメッシュが細かく、しかもダブルメッシュになっているので、非常にクリアなコーヒーになります。それゆえ、コーヒーオイルも出ない豆もあります。
それゆえ、かなりの回数使うと目詰まりもします。

買ってわかったのは、コーヒーオイルが出ない豆もある。ステンレスのメッシュが細かく、構造的にも微粉が落ちにくく、ペーパーフィルター並みにクリアなコーヒーができます

ペーパードリップの味が好き。でも、エコ的に、経済的に、ステンレスフィルターを使いたいならこのダブルメッシュタイプがおすすめ
詳しくは次のページへ
ハイテック茶こし

「コーヒーのステンレスフィルターじゃないじゃん!」って思われることでしょう。私も最初は抵抗がありました。しかしコーヒードリップに使ってみると、まあ優秀なステンレスフィルターとして機能してくれます。

ペーパードリップ同様の使い方ができます。注ぎ方も同じで、挽目も中細挽き〜粗挽きまで、使ってみてもいいですし。お湯もキープしてくれます。
キラキラ光るコーヒーオイルも抽出され、味もおいしい。

ただ、シングルメッシュのため微粉が混じるので、濁りがダメな人には合わないかも。

買ってわかったのはハイテック茶こし、コーヒーにメッチャ使える優等生!
味わいも好みです

ペーパードリップでもない、フレンチプレスでもない、第3の抽出器具が欲しい人におすすめ
▼「コーヒー 茶こし」詳しくはこちら
ハリオ ダブルステンレスドリッパー粕谷モデル

ハリオから新しいステンレスドリッパーが発売されました。「ハリオ ダブルステンレスドリッパー粕谷モデル 1~4杯用 KDD-02-HSV」は、ワールドブリュワーズカップ(コーヒー抽出の世界大会)で優勝した粕谷哲さんとハリオが共同開発した商品です。
ステンレスでネルドリップの味わいを目指したという商品。

使ってみたら、たしかにコーヒーオイルも抽出され、微粉が少ないし、ネルの味わいに近い。


実際ネルと飲み比べたら、やっぱ違いはあるけど、ここまで近いとは思わなかった!裏切られた!

ネルドリップの味が好きなんだけど、ネルの管理がメンドクサイっていう人におすすめ
▼「ハリオ ダブルステンレスドリッパー粕谷モデル」詳しくはこちら
ステンレスフィルターの特徴
商品の特徴を個別に見てきたので、ステンレスフィルター共通の特徴や使い方を紹介します。
使い方

ペーパードリップ同様に使えますが、コーヒー粉の挽目は「細挽き」はあまり適してない。「中挽き〜粗挽き」がおすすめ。メッシュにつまるということもありますし、カップに微粉が混じるということもあります。
粉っぽい

基本的にステンレスフィルターは材質的に微粉が混じります。アマゾンの低評価のほとんどがこの「微粉が混じる」というヤツですね。
ただコーヒー粉の大きさによって少なくすることはできます。粗挽きにして、微粉をとってドリップすれば、カップに落ちる分も少なくなります。
ステンレスフィルターの中には微粉が出ない商品もあります。先に紹介した「cera ステンレスコーヒードリッパー」はメッシュが細かくダブルメッシュで、底面がふさがっているので、微粉が落ちにくい構造になっています。
水質的にザラッとしてたり、この濁りが苦手なら、こちらがおすすめです。
洗い方

使い終わったら、まず、ごそっとコーヒー粉を捨てます。
竹べらとティッシュでなるべく取り除いて、水洗い。
スポンジに中性洗剤つけて、泡をメッシュに押し込んで、色が出なくなるまで洗います。
ステンレスフィルターまとめ

ステンレスフィルターは意外と裏切ってくる!
ドリップ式のステンレスフィルターをまとめましたが、いかがだったでしょうか。ステンレスフィルターはいい意味で意外と裏切ってくるんですよ。
最初はコーヒーオイルが出るらしいじゃんって買ったら、出ねえし!めっちゃクリアなんすけど!ってビビったし。
次に「ハイテック茶こし」は最初スゲー抵抗感あったけど、ブログのネタに買ってみたら、メッチャ使えるし、うまいし!
「ステンレスでネルの味?んなわけないじゃん」って思ったら、ネルっぽい!ネルに寄せてきた!って。

いい意味で裏切られてきました。まだまだステンレスフィルターのポテンシャルを感じざるを得ません

たしかに!ペーパーフィルターのドリッパー以上に味の違いがあるかも
今日もevery coffeeに寄っていただきありがとうございます。フレンチプレスもある意味ステンレスフィルターなんだけどね
もう1杯おかわりいかがですか
「ステンレスフィルター 目詰まり」はこちら
めっちゃアマゾンの評価気にしてますね
もちろん!購入した頃はまだ初心者だったので特にですね
自分はハリオカフェオールとV60プラに紙フィルターの両方を使い分けてますが、もう全然違いますよ。イルガチェフェG1を挽いて同時にドリップして違いがあり過ぎます。カフェオールは濃さが違います。紙はあっさりクリア、メッシュは濃厚。紙は油分を吸収するのでこの差は当たり前と言えば当たり前です。カフェオールでばかり飲んでると胃が重くなるので紙と交代で飲んでます。
ハリオカフェオールはステンレスメッシュが1層で薄そうですね。悪い意味でなく。
だから味がカットされずに濃いんでしょうね。
ステンレスフィルターでも2層式だと、紙とそんなに差が出ないので、
最近は茶こしを使っています。茶こし推しです。
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