コーヒーミルはどれを買えばいいの?と友人に聞かれたので、コーヒーミルのおすすめと選び方のポイントを6つ伝えました。
1粉の大きさ・2手動か電動か・3そうじ・4消耗品・5価格・6構造の違いです。

20台以上購入して毎日使ってみて、わかったコーヒーミルのことです。コーヒー粉を買うよりも、豆を買って、自分で挽いた方が断然うまいし、香りを楽しめるので、まずミルを買うという選択は大正解



全人類にぜひコーヒーミルデビューしてもらいたいので、これから購入するみなさんに「買う前に知っておいてほしいコーヒーミルの事」をコーヒーブログが全力で言うよ
コーヒーブロガーとして、おすすめはタイムモアのC2です。7000円台でこの性能はありえない。
予算的に厳しければ、ハリオの2000円台の手動のコーヒーミルがおすすめ。
それではコーヒーミルの選び方のポイント6つをおさえていきましょう。
1.粒の大きさが均等


コーヒー豆を挽いて粉にするのがコーヒーミルですが、
おいしいコーヒーを淹れるためにはコーヒー粉の粒の大きさが揃っていることが大事です。
大きい粒と小さい粒のコーヒーではコーヒー成分の溶け出し方に違いがあります。なので微粉が少なく粒が揃っている方が均一にコーヒー成分が抽出されます。
コーヒーミルは種類もたくさんあり、値段も大きさも様々ですが、挽いた粉の大きさが揃っているほど、いいコーヒーミルとなります。
コーヒーミルの値段の差はいかにコーヒー粉を均等にするかの機械的精度の差ともいえます。
「値段が高いコーヒーミルはコーヒー粉の大きさを均等にする精度が高い」ということ。
なんですが、微粉イコール悪ダメ絶対!ではありません。コーヒー豆の品質が良ければ微粉だけで飲んでも、おいしいコーヒーになります。
微粉の量が味わいに大きく影響するので、コーヒーミルによって味が変わります。


2.コーヒーミルは手動か電動か


初めてコーヒーミルを買うとなったら、手動か電動かはコーヒーミルを選ぶとき迷うポイントになります。
当然「電動の方がラクでいいじゃん」と思われることでしょう。
しかし、コーヒー粉の大きさが変えられて、粉の大きさが揃う電動のコーヒーミルとなると、大きさも大きく、価格も5千円以上になってきます。
電動と手動どちらもメリット・デメリットがあります。具体的にはあとで個別に見ていきますが、ざっくり言ううと、
- 電動のメリット:ラク
- 電動のデメリット:掃除しにくい
- 手動のメリット:掃除がしやすい
- 手動のデメリット:回す手間、挽目の調整があいまいなものが多い
▼手動コーヒーミルはこちら


▼電動コーヒーミルはこちら


3.コーヒーミルはそうじが必要


コーヒーミルはそうじが必要です。意外と粉が内部に残ります。
いいコーヒー豆を買っても、前に飲んだコーヒー粉がコーヒーミルのなかでブレンドされてしまいます。
電動で大きいコーヒーミルはそうじが面倒になります。コンセントを抜いて本体をひっくり返したりして「なかなかようせんわ」ってなりがちです。


その点、手動のコーヒーミルは小さいので、分解してササッと済むので、手入れがラクです。




4.コーヒーミルは消耗品


基本コーヒーミルは消耗品だと思ってください。歯ですりつぶしたり、砕いたり、もしくは刃でカットしたりして、粉にするので、徐々にすり減ってきます。長く使いたいなら歯だけ別売りであるかどうかも購入のポイントになってきます。
セラミックの歯は2~3年使っていると、かなり歯が摩耗します。


ステンレス(金属)刃も数年使っていると、目に見えないレベルでも刃が欠け、精度が落ちてきます。
コーヒーミルは消耗品なので、ヤフオクやメルカリなどで中古を買うのは避けましょう。
私が中古を唯一持っているのは、1950年代のヴィンテージコーヒーミルでちゃんとオーバーホールした実物を見て、プロの方から直接買いました。


5.コーヒーミルの価格


コーヒーミルは価格がピンキリで、高いのは50万円、安いのは500円という、とんでもない世界です。
そこでコーヒーミルの最初の1台は3000円台のコーヒーミルをおすすめします。
というのは「豆挽くのメンドクサ」ってなりかねないので、最初はリーズナブルなミルでお試しするのがいいでしょう。
▼3000円台の安いコーヒーミルはこちら


6.コーヒーミルの構造


コーヒーミルと一言でいっても、実はモノによって構造が全然違うんです。ここからはコーヒー豆を粉にするプロセスの機械構造の違いとメリット・デメリットを見ていきましょう。
1.プロペラ式


プロペラの刃が回って、コーヒー豆を砕いていきます。
利点:小さくてシンプルな見た目、掃除が簡単、安い(3千円ぐらい)、電動でラク
欠点:挽く時間の長さで粉の大きさが変わるので粒が揃いにくい、コーヒー粉が下に落ちず、打撃で砕くので微粉が出やすい
2.円錐型


デコボコの2枚の刃に挟まれて砕いて小さくする。上下の2枚の刃の間隔を広くすると粗挽き。狭くすると細挽き。手動のミルはほぼこのタイプになります。
利点:粒の大きさを変えられる、コーヒー粉が下に落ちるので微粉の発生が少ない
欠点:電動になると大きくてゴツい、電動は値段も少し高い(1万円以上)
円錐型手動ミル
円錐型電動ミル
3.円盤型


左右の2枚の刃でカットして豆を小さくする。
利点:粒の大きさを変えられる、粒が均等、微粉が少ない
欠点:値段が高い、エスプレッソの極細挽きができない、内部に粉が残りやすい
コーヒーミルレビュー26選
実際に購入して使ってみたコーヒーミルです。ざっくりと値段順で並べています。詳しくは個別記事にて。
コマンダンテC40


ドイツの超高性能コーヒーミル。元ITエンジニアがコーヒーの世界に転身して、こだわりまくって作ったコーヒーミル。世界のトップバリスタ、ブリュワーが世界大会で使用するナンバーワンコーヒーミル。
手動/円錐型ニトロ(金属)刃/4万円ぐらい


ザッセンハウス


120年の歴史を持つドイツのザッセンハウスは、他に類を見ないその高い品質により、人気。現在日本ではMelitta Japanが販売しています。焙煎家のプロもおすすめしているコーヒーミルです。
おすすめポイント
・粉の大きさの調整ができる ・粉の精度が高い ・長く使える
手動/円錐型金属刃/2万円ぐらい


カリタ ナイスカットG


メインで使っている電動コーヒーミルです。もともと業務用のミルを小型化したモデルで、発売から30数年の歴史があり、マイナーチェンジの改善されいまに至っているだけに、完成度が高い。
おすすめポイント
・粉の大きさが均等 ・クリアな味わい
電動/円盤型金属刃/4万円ぐらい


1zpresso KPRO


台湾のコーヒーミルの新興ブランド「1zpressso」。製造エンジニアが設計しただけあって、挽き目の調整が細かく数値で設定できる。
手動/円錐型ステンレス刃/4万円ぐらい


セントアンソニー


アメリカのコーヒーブランド「セントアンソニー」のハンドグラインダー。性能は高く、値段もそこそこ、デザインもいい。非常にコスパのいいコーヒーミルです。プロダクト、物としての良さを感じられて、こういうアメリカのセンス好きっす。
手動/円錐型ニステンレス刃(チタンコート)/2.5万円ぐらい


TIMEMORE G1 Plus


おすすめポイント
・粉の大きさが均等 ・クリアな味わい ・高級感
手動/円錐型ニステンレス刃(チタンコート)/2.5万円ぐらい


BARISTA SPACEハンドグラインダー




メリタ バリオe コーヒーグラインダー


おすすめポイント
・粉の大きさの調整ができる ・エスプレッソの極細挽きができる


KINGrinder K4




タイムモアC3pro




タイムモアC3s




ボダム ビストロ




バルミューダ コーヒーミル


バルミューダのコーヒーメーカーのアクセサリとして、バルミューダからコーヒーミルが発売されました。ただコレ中身はタイムモアです。タイムモアのC2というモデルがベースになっているようです。
おすすめポイント
・デザイン ・タミイムモア性能 ・プロダクト品質


貝印コーヒーミル


な世界中のコーヒーを知り尽くすコーヒーハンター川島良彰さんが「厳しい基準を全てクリアした最高に美味しいコーヒー豆の味を、最大限に引き出して飲んで欲しい。自宅でのコーヒータイムをより楽しんでほしい」という想いと、大手刃物メーカー(株)貝印の伝統の技術力が合わさって完成した手挽きミルが「The Coffee Mill」です。


タイムモアC3


コスパ最強はC2ではありますが、使用感をふくめたところで、言うとC3が好きです。
もし自分がコーヒーミルを最初に買うなら、C3を買います。それぐらいおすすめです。


タイムモアC2


はっきり言ってこれがおすすめ!上位モデルの2万円のミルと比べても遜色ない性能。さらに4万円台の電動ミルと比べても、コーヒー粉の均一性と微粉の少なさはまさるという、ありえないコスパ最強ミル。


COSORIコーヒーグラインダー


COSORIはアメリカの上場企業VeSyncウィーシンク傘下のキッチンブランドで、アメリカで創業し、世界43カ国・地域で販売されている人気のグローバルブランドで、東京にも事務所があるそうです。
とにかく挽く時間が短い。瞬殺です。でいて、1度に70gが挽けます。これはすごい。で、この手のミルは構造が単純なので、寿命が長いようです。プロペラ電動を40年近く使ってます。というコメントもいただいてます。この商品がどうかわからないのですが、2年保証がついてます。




ポーレックスコーヒーミル


シンプルな外見、シンプルな構造です。携帯性があり、キャンプや旅行にもばっちりです。日本製で耐久性もあり、セラミック刃の部品の単品購入もできるので長く使えます。
おすすめポイント
・粉の荒さ、細かさの調整ができる ・分解して洗える ・部品が少なくシンプルな構造 ・携帯性に優れたコンパクト ・セラミックの歯とステンレスの本体だから丈夫 ・シンプルデザイン ・歯の部品が購入できる ・メイドインジャパン


カリタC90




カリタスローG15




KINGrinder K0




メリタ電動コーヒーミルセレクトグラインダー


プロペラ式電動ミルは価格とコンパクトさで手にしやすいけど、実はデメリットもあります。コーヒーをおいしくするという観点からすると、あまりおすすめできません。
コーヒーをおいしくするには、コーヒー粉の大きさが揃っていること、微粉が少ないことが条件になるからです。
砕いて粉にするので、微粉が出て、粉の大きさも均一になりにくい。


カリタ 手動コーヒーミル KH-3


おすすめポイント
・粉の大きさが調整できる ・機械ぽくてカッコイイ


デリモ臼式電動コーヒーミル




カルディコーヒーミル




ハリオセラミックコーヒーミル


ハリオが出している手動コーヒーミルでamazon’s Choiceにもなっている実は売れてるロングセラーのコーヒーミル。大きいというデメリットはありますが、その分挽きやすいのでおウチコーヒーを始める初心者にぴったりです。
おすすめポイント
・価格が安い ・粉の大きさの調整ができる ・分解して洗える ・保存容器になる ・挽きやすい


ニトリハンディコーヒーミル




ニトリコーヒーミル




ダイソーコーヒーミル


100均のダイソーからコーヒーミルが発売されましたね。500円というあり得ない価格なので「とりあえずコーヒー豆を挽いてみたい」という体験用、もしくはサブ機的な扱いであれば、購入するのもアリです。決して粗悪品ではありませんが、耐久がどれくらいかは未知数です。
これで毎日飲む前に挽くのはしんどいかな。
アームが短いので回すと疲れるし、1杯分のコーヒー豆10gを挽くのに2分かかる。
というデメリットもあります。
おすすめポイント
・安い ・挽き目を5段階で変えられる ・コンパクト


キャン★ドゥコーヒーミル




コーヒーミルまとめ


最初に買うのはタイムモアC2がおすすめ!
もし、今からコーヒーを始めるなら、まずC2を買います。それぐらい重要なアイテムです。7000円でこの性能はイノベーションの域です。
で、予算的に厳しいなら3000円前後のコーヒーミルかな
というのも、コーヒーミルで7000円は高いと感じる人は、そもそも「コーヒー豆を挽く」という習慣が続くかという問題があります。
「メンドくさいから粉でいいや」と、なりかねないなら、なおさら。



最初はとにかくコーヒー豆を挽くと香りがよく、味もうまい!を実感できれば大丈夫
電動のプロペラでも手動の臼歯式でもどちらでもいいので、
最初の1台はコーヒーメーカーが出してれば、ぶっちゃけ、どれでもいい(笑)
アマゾンで安すぎるヤツとかはダメですけど。ここに紹介したヤツなら大丈夫でしょう。実際買うときに候補に挙げてたヤツだし。
で、豆を挽くことが習慣化したら、コーヒーミルは消耗品なので、次のミルを買うときにグレードアップすればいい。私もそのパターンでした。



ライトユーザーの方におすすめは「ハリオのセラミック手動ミル」
理由は価格も手頃で、微粉が少なくて、粒の大きさが調整できる。
さらにストッカーがそのまま保存容器になるから3日分とか挽き置きしてもいい。
しかも2000円代という低価格で機能も品質も良くコスパ最強だから。
今日も寄っていただきありがとうございます。ミルで挽くと別世界なんですよ〜
もう1杯いかがですか

