SAINT ANTHONYセントアンソニーハンドグラインダーというコーヒーミルを紹介します。かっこ提供商品ではありません。自腹購入なんですが…
購入した正規輸入販売店であるSOT COFFEE ROASTERさんより「every coffeeの読者さん視聴者さんにどうぞ」と、ご提供いただきました!抽選で1名の方に未開封をプレゼントしました。
マジか!ありえん‼感謝しかない!!!うれしすぎる!!!!
で、今回レビューするセントアンソニーハンドグラインダーを使ってみた感想を一言でいうと、
コマンダンテに負けず劣らずの高性能ミル登場!ってカンジ。
開封チェックしていって、実際使ってみて、挽目チェックして、他のミルと比べてみて、メリットデメリット挙げて、まとめ感想となります。
コーヒーミルを13個レビューしてきたコーヒーブロガーの視点で比較しながら紹介していきますので、コーヒーミル検討中の方は参考にしてください。
開封チェック
セントアンソニーはアメリカのコーヒー器具を販売しているブランド。since2015ということで、後発の新しいブランドになります。
アメリカで人気沸騰、海外でも完売しているハンドグラインダーだそうです。
まずこのセントアンソニーハンドグラインダーは日本発売していない輸入品なので、詳しいことがわかりません。たぶんっていうのが多くなります。その点はご了承ください。
ケースが本革のレザーなんすよ。アメリカか!アメリカなんすよ。
で、たぶん牛革ですね。一時期革製品をよく買ってたんで。ブタじゃない。感触的に牛かな。
本体の外観がこんなカンジ。デザインはシンプルで、いいカンジですね。カラーはまっ黒じゃなくて、ダークネイビーがいいですね。でも青でもない緑とグレーもちょっと入ったような微妙なダークグレーネイビー。
本体素材はおそらくアルミ。タイムモアとか1zpressoと同じ素材感。
フタがプラスチックで単体型。真っ黒か。これクリアブラックだったらかっこよかったのにね。
ハンドルが6角レンチの長いヤツみたいなカンジ持ち。持ち手は木製。
本体のサイズ感は中ぐらい。大きくもなく、小さくもなく。
スペックみていきます。
サイズ:直径5.4cm、高さ14.3cm、取手装着時幅18.5cm
重量:550g
容量:28g
バラしながら中を見ていきます。ストッカーは中まで塗装してます。
ここが挽き目の調整部ですね。挽き目の調整はカチカチっとダイヤルを緩めていってクリック数を数えていきます。1周が18クリックです。
ツマミの片方を矢印みたいな形状にしているのがいいですね。クリック数を数えやすい。さらに内刃に数字が印字されているので、わかりやすい。
説明書通りの表記だと
12-25:エスプレッソ
35-55:プアオーバー
65-80:オートドリップ
85-100:フレンチプレス
プアオーバーがハンドドリップですね。オートドリップはコーヒーメーカーのことでしょう。
一旦分解して内部構造見ておきましょう。バラシていくと本体が三つに分かれます。
軸は外れないみたいですが、外刃は外れますね。
ワッシャーが一つ。細かいパーツがないのはいいですね。部品も少なく構造もシンプルですね。1Zとか複雑ですからね。いまだに自分のブログ見ながら組み立てますから。
で、コーヒーミルは刃が命。刃がこちらステンレスのチタンコーティング
カッターヘッドは直径約 4.5cm。ブレードは鋭くて丈夫なので、粒子サイズがより安定し、微粉が減少します。
カッターヘッドが大きいほど、研削速度も速くなります。内刃の形状は1zpressoに近いかな。
外刃も外れるのは珍しいですね。外刃は2段階になってます。上部で豆をバキっと割って、下部でさらに細かくしていく、感じですね。
あと「あっいいな」って感じたのは、バネがでかいので、ねじ締めるときにしっかりした反発の感触がある。
このバネで内刃の間隔をとっているので、バネのチカラが強くないと、挽き目も安定しないでしょうし。
軸に対してどの位置に内刃をセットするかで、いちばん閉めた状態の数字が決まるので、何度か締めていって、いちばん閉めた状態で1の目盛りにくるように合わせられたら、その位置で軸に印を入れておくと、毎回、締めたとき、1になるようになります。マジックでちょっと印をつけました。
使ってみた
では実際使ってみましょう。SOT COFFEE ROASTERさんの中煎りイエメンモカで挽いてみます。中煎り設定ですけど、ノルディックロースト(北欧式焙煎)なので、日本の一般的な基準だと中浅煎りぐらいかな。
あっ!ちょっとすべるなあ。グリップ感は弱ですね。ラバーグリップほしいですね
やっぱ中浅煎りの豆だと、ちょっと手ごたえありますね。ちょっと重いかな。ここは1zのほうが軽く挽ける感触ですね。
中浅煎りコーヒー豆10gで挽き目#80クリックで38秒かかりました。
撮影しながらだと挽きにくくて、もたついてなので、普通に挽けば30秒ぐらいかな。
挽き目をチェックしてみましょう。揃ってますね。問題ないっすね。ていうかめちゃいい香り。
日本で言うところの中挽き、カリタナイスカットGの3.5(カリタ挽き)に合わせました。左がアンソニー80クリック。右がカリタナイスカットGの3.5カリタ挽き。
だいたい同じぐらいかな。と考えると、かなり細祖挽きよりかな。それではドリップしてみます。いい香り。これはもうすでに、うまいに決まっている。とはいえ、コーヒーは実際飲んでみるまでわからない。
セントアンソニーハンドグラインダーの味は
うまい!まちがいない。これはすごいぞ!
肌感ですが、コマンダンテ同等じゃないかってカンジ。
販売店の「SOTCOFFEE」が開催したワークショップでも、コマンダンテと挽き比べてティスティングしたら、コマンダンテより人気があったそうです。
それちょっとわかるな。コマンダンテに負けず劣らず。いい線いってますね。
挽目チェック
説明書の挽き目の中間値をとって挽いてみました。
12-25:エスプレッソ
19クリック
35-55:プアオーバー
45クリック
65-80:オートドリップ
72クリック
85-100:フレンチプレス
92クリック
微粉が少ない印象ですね。粒も均一だし。まあ細挽きは揃いやすいんですけど、中挽き~粗びきの間も良さそうですね。
比べてみた
それでは他の高性能ミルと比べてていきます。ポイントを次の3つでいきましょう。
- 大きさ
- 刃の形状
- 構造
外観の大きさ、高さは一番小さいですね。握るグリップ部分の直径は、コマンダンテが一番大きくて、タイムモアが一番小さい。中間の1ゼットと同じですね。
刃の形状は基本どれも同じなんですが、刃の直径の大きさでいうと、大きい方がいいんじゃないか。アンソニーとそれぞれで比べると、タイムモアは一番小さい。コマンダンテは1㎜ぐらい小さい。1zpressoと同じですね。
構造的にアンソニーはパーツの少なさと外刃が外れるのが特徴あと。あとバネが一番でかい
メリットデメリット
それではメリットデメリット挙げていきます。デメリットまずいきましょう。ま、デメリットというか、ちょっと不安要素かなと感じたところですね。
【デメリット】
・構造
・耐久性
・クリック数が多い
外刃が外れるので、組み立てのセッティングをミスると、コンマミリ単位の世界で微妙に歪みとか、ズレとか、出るんじゃね?みたいな不安ですね。
細挽きで、挽き終わって、豆がなくなってカラ回しのときに、微妙に内刃と外刃が接触してるかのような感覚があったんすよね。粗挽きの刃の間隔が広いとないけどね。
工学的、機械的な知識ゼロのしろうと的な懸念かもしれない。スイマセン芸術学部だったので、メカ弱いっす。ぜんぜん大丈なのかもしれないし。
あとハンドルが6角レンチみたいなんで、ポロっと取れやすいかな。
初見レビューなので、耐久性が未知数だよねーというのはまあ仕方ない。
あと1周18クリックは多いぞ。刻むねー。中挽きがカリタ挽きが80クリックなので、80÷18=4.44。18×4=72だから、4周と8クリックみたいに計算が必要なんすよね。だから文系だっつーの。
ということで18の倍数で使っています。
・3周(54クリック)中細挽き
・4周(72クリック)中挽き
・5周(90クリック)中粗挽き
ざっくりで覚えておけばよかたい。あとは豆によって、好みで微調整な
つぎメリット挙げます。
【メリット】
・性能
・価格
・デザイン
性能はコマンダンテレベルです。で、価格はコマンダンテ以下。2万5千円。この性能でこの価格ならかなりいい。なかなかのコスパです。
デザインも個人的に好きです。ミニマル&シンプル。ダークネイビーいいね。しかもレザーカバーだし。ワイルドだ
まとめ感想
高性能ミルのいいとこどりでズルくない?
後発だからか、他のミルのいいところをかっさらってますね。
構造的にはコマンダンテをベースに、1zの挽目の数値表示だったり、タイムモアのチタンコーティングだったり、いいとこを組み合わせたな。後発メーカーだからできる後出しジャンケンで勝つみたいな。
使用した肌感として、メリットのほうが大きいかな。性能・価格・デザイン、文句なしですね。
個人的にデザインが好き、高級感あって所有する喜びがありますね。ロゴすらないシンプルさかっこいい。
あとパーツの少なさ、構造のシンプルさもプラスですね。掃除しやすいです。
総合的にこれはおすすめですね。高性能ハンドミル欲しいけど「コマンダンテ高けえよ」って方にちょうどいいラインかな
海外でも売り切れらしいので品切れになる前に今すぐゲットしたい!という方はSOT COFFEEさんのオンラインストアからご購入ください
セントアンソニーハンドグラインダー高性能ミル現るというお話でした。
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