Comandante C40 MK3をご存じでしょうか。非常に高品質な手動のコーヒーミルです。 取扱店に入荷されたら即ゲットしてください。生産が間に合わず品薄状態が続いています。
タイムモアと1Zpressoも所有しているコーヒーマニアが手にして惚れ込むコーヒーミルだけあって、いいんですよ。
Comandante C40を実際手にして絶賛される理由がわかりました。挽目の調整や分解しての手入れの仕方もレビューしていきます。コーヒーブロガーが最強と絶賛されるコーヒーミルの理由にせまります。

新規参入でいきなりトップに躍り出たコマンダンテの秘密にせまります



ああああ〜これだからコーヒーバカはしょうがない
それでは世界40カ国以上・3000杯以上のコーヒーを飲み、自家焙煎するコーヒーマニアのコーヒーブログevery coffeeによる「コマンダンテC40」のレビューをどうぞ。
コマンダンテとは
コマンダンテはドイツでBernd Brauneさんが立ち上げた会社。 『MORE THAN A NORMAL COFFEE GRINDER』というキャッチフレーズのもとコーヒーミルを専門に製造しています。
創業者のBernd Braune さんは、もともとITエンジニアで世界的なメーカーにマイクロプロセッサを供給していたんだとか。
コーヒー好きがこうじてコーヒー店を開業し自ら焙煎し、産地にも赴くほど、コーヒーの世界に身を置き、コーヒーミルの開発に取り組み、2013年に初期型が完成しました。
これが一部のスペシャルティコーヒー関係者の間で注目され、今では製造が間に合わず、品薄状態が続いています。
開封の儀


コマンダンテでかっ。何が入ってんねーん。開けてみましょう。


ウェーイ。来たよコレ。「GOOD CHOICE!」英語とドイツ語の説明書が入ってました。


これが本体かな。


アメリカンチェリーの木が外側に施してあります。


コーヒー豆の投入部ですね。外は木製ですが、内側はステンレスになっています。


コーヒーの粉が出てくる方、ミル刃の部分です。


回す取手ですね。


セットします。


取手は磁石になっていて、ピタっとくっつきました。なんと落ちないという。


ストッカー部分はガラス製です。


同じ大きさのストッカーがもう一つ、フタ付きで入ってます。


ストッカーが2つあると、挽いてそのままフタをして保存容器として使えて、別の豆も挽けて便利です。


めっちゃいいカンジじゃないですか。
サイズ:Φ61×H152mm ※ハンドル装着時はおよそH182mm
重量:約629g
ミル刃:ニトロブレード
素材:ステンレス、天然木、ポリエステル(BPA-free)、ガラス他
生産国:ドイツ
一度に挽ける容量:焙煎豆約40g


ハンドルを付けた状態で623gなかなかの重さではあります。
コマンダンテ分解してみた


ネジを回してミル刃を出します。





おおおう。ピッカピカでガチ刃物のようじゃ


取手、シャフト、本体、ミル刃、バネ、ネジ。


外刃は特殊工具で外せるようになっていますが、推奨ではないということで、普段の手入れでは外刃は外さないようです。


ワッシャーがポロっと取れました。セットはこの向きですね。


コマンダンテ何がすごいの?


コマンダンテの特徴を一言でいうと「挽いた粉の粒が均一」
開発者は元ITエンジニアですからロジックがちゃんとあるわけです。
コマンダンテの理論としては、コーヒー豆を挽くミルは「粒度の均一性」が重要としています。


まず、コーヒー豆っていうのはとっても硬いものだと。
断面を拡大すると、まるでハニカム構造のようになってるだろと。
この硬い構造のコーヒー豆というものを細かくするにはどうするか?
例えばビスケットだと、
力を加えて、たたいたり、すりつぶしたりすると、小さくはなるけど、大きさもバラバラ、微粉もたくさん出るよねと。
じゃあ、どうするか。
鋭利な刃物で切っていくと、大きさも揃うし、微粉も少ないよね。
コマンダンテが出した「コーヒー豆を均一に粉にするための答え」が次の2つ。
①硬い豆を、もっと硬くて鋭利な刃で断裁する
②微粉が出にくい構造にする
この2つを兼ね備えていることがコマンダンテの特徴なんだそうです。
ニトロブレード


まず【ニトロ Nitro】とは「窒素」で、ニトロブレードとは「窒素刃」になります。
刃物用鋼材であるステンレン剛に窒素を添加して、高硬度と耐摩耗性を実現しました。
そして、このニトロブレードの形状に約1200万円もする分析・測定器を導入し、粒のバラつきを分析し、ブレードの角度などの微調整を繰り返して、生み出された形なんだとか。
ニトロブレード は1個の金属からの削り出しで作るので、長年の経験が必要とされる非常に高い加工技術となります。



エンジニアらしい科学的なアプローチとドイツ職人の技が生み出した、まさに究極のミル刃といえるでしょう
ミル構造


コマンダンテ は微粉がブレード部分から早く排出される構造になっているそうです。



あれ?でも微粉が出ないほうがいいんじゃないの?



まったく微粉が出ないというのは、やっぱ無理なんだけど、微粉がブレード内にたまると、微粉と微粉が擦れ合って、もっと微粉が発生するから外に逃がすんだ
なるほど!だから、出た微粉を早く出してしまう構造になってるのか。
また、ブレード内のコーヒー粉の密度が低くいと、少ない力で挽けるという、プラスの効果も生まれます。
コマンダンテ挽目の調整




挽目の調整はネジを回してクリック数を数えていきます。ネジを緩めて、間隔を広くすると、コーヒー粉の粒も大きくなっていきます。
エスプレッソ 4〜16
ドリップ 19〜31






フレンチプレス 29〜36




コマンダンテの使い方


では早速使っていきましょう。浅煎りのスペシャルティコーヒー豆14gを挽いていきます。


20クリックにセットしました。


浅煎りの豆なので、やっぱり硬い。それなりに力は要ります。本体が円なので、硬い豆だと木製でもグリップしにくい、すべるな。


浅煎りのコーヒー豆14gを約35回転で約1分で挽き終えました。


では、挽き具合をチェック。


確かに均一ですね。粉のカット面が鋭角です。


ドリップしましょう。


初のコマンダンテで挽いたコーヒーができました。


コマンダンテの味は





そんなもん、うまいに決まっとるがな!
味の輪郭がはっきりして、非常にクリアな味わい。ついにこのレベルまで来たか!
コーヒー豆自体もいい豆なので、コーヒーミルがいいとさらにおいしくなるという。
まさにWin-Winじゃないですか。いい豆はいいミルで挽いてこそ真価を発揮する。
コマンダンテお手入れ


使った後の状態を見ていきましょう。


コーヒー粉が残ってはいますが、非常に少ないんじゃないでしょうか。


長い毛先のカリタのブラシを使ってコーヒー粉を落としていきます。金属コーヒーミルは水洗いはNGです。


残ってる粉メッチャ少ない。


使ってみてわかったこと


いったんデメリット挙げましょう。
- 挽目は数えて調整
- 浅煎りの硬い豆だとグリップできず、すべる
- 本体と外刃が一体なので、掃除しにくい
- 品薄で入手できない
挽目の調整が視覚的にわかるといいんですけどね。印を付けて再現性・機能性があるのかはもうちょっと使ってみて判断します。
掃除しにくいは、気合でなんとかしましょう。でも逆にパーツが少ないので、分解・組み立てがラクということも言えます。
入手できないが一番の問題ですね。取扱店で正規で買うと3万6千円ぐらいですが、物がないんで値段が高騰していますね。
あと「グリップできず、すべる問題」は解決しました。


オプションでラバーグリップが別売りであります。これ地味に超重要アイテムで必です。


グリップ感が全然違います。めっちゃラクになります。
コマンダンテ評価


たしかに最強のコーヒーミル
いくつか高級手動コーヒーミル持っていますが、やっぱ刃が違います。ギラギラっに研いでるからね。これでこられたら浅煎りのコーヒー豆もひとたまりもない。



超ロジカルなコーヒーバカが作ったコーヒーミルだけあって品質はまちがいない



浅煎りの硬い豆のスペシャルティコーヒーが好きな人には特におすすめ。よりおいしくなるよ
今日もevery coffeeに寄っていただきありがとうございます。物があればね…
コメント
コメント一覧 (2件)
コマンダンテ羨まし過ぎます。いつかは自分も手に入れて使ってみたいです。この品薄は果たして解消されるのでしょうか、、、
いつもありがとうございます。木材の材料が確保できないとかもあるみたいですね。HPではラインナップ変わってるみたいだし、バンブーとか、もう買えないのかな。しかし正規で出回ってほしいです。