コーヒーミル30台以上持ってるというと、だいたい聞かれます。
コーヒーミルどれが良かと?
ざっくりしてんなーと思いつつ、
コマンダンテ4万円です
と答えても「は?なん言おうとかいな。普通買わんばい」ってなるじゃないですか。
その人の条件にあったミルをナビらないと意味がない。ということで、フローチャート式に分岐していって、振り分けていって「その条件だったらこれっすよ」って話をしましょう。
コーヒーミル30台以上レビューしてきたコーヒーバカがナビって、ベストマッチさせましょう。まず最初の分岐いきます。
まず予算教えて
①1万円以上
②1万円以下
さあ、どうでしょうか。だいたいの方は②ではないでしょうか。
②1万円以下
予算は1万円以下で、つぎの分岐いきます。
飲むコーヒーの種類を教えて
①浅煎りスペシャルティコーヒー
②中煎り深煎りの普通のコーヒー
「ちょっと何言ってるかわからない」かもなので、補足しますと、
①は最近のおしゃれなコーヒーショップの少しすっぱいような酸味系のフルーツ感のある香りを楽しむコーヒー、こういう色がうすい浅煎りの豆を専門店で買うって人。
②はコンビニコーヒー、スタバのコーヒーみたいな一般的な中煎りから深煎りの苦味と甘みのコーヒー。普通にカルディとかスタバとか、スーパーとかで豆買うって人はこっち。
さあどうでしょうか。これによって、コーヒーミルの刃が変わります。では、まず
①浅煎りのコーヒー
浅煎りはコーヒー豆が固いのでステンレスの刃で挽きます。
浅煎りの硬い豆をセラミック歯で挽いていると歯が割れることがあります。
物理的強度の問題もありますし、味的にも浅煎りのコーヒーはすっきりキレの解像度でシャープな味わいのほうが合います。
①の浅煎りコーヒーを飲みたい方はステンレス刃の1万円未満のミルになりますね。ざっくりした価格とおすすめのアイテムがこちら。
キングラインダーK0が9000円ぐらい
タイムモアC2が1万円ぐらい
私は普段C3を使っています。タイムモアC3が1万2000円ぐらい、それぞれ個別記事参照。
手動ミルの3つは精度も使用感もそんなにかわらないので金額やデザインで選んでいいでしょう。
1万円以内の電動だと、ボダムの8000円がおすすめです。
電動でベストバイは「Belle Life」です。
②中煎り深煎りの普通のコーヒー
②に進んだ方はセラミック歯とステンレス刃の両方が選択肢となります。
ステンレスは①で挙げたヤツ。セラミック歯とステン刃の違い。
時間の違いと味の違いは
セラミック歯は挽く時間が長い10gは2分
ステンレス刃は挽く時間が短い10gは30秒
味は
セラミック歯はやわらかいコク
ステンレス刃はすっきりキレ
セラミックは微粉の量が多い、微粉イコール悪ではなく、深煎りのブレンドなどはセラミックの味わいのほうが私は好きでなのでセラミック使っています。
セラミック歯で1万円以内は比較的低価格になります。
ハリオセラミックスリムが2000円ぐらい
電動ミルはpeipaiの3000円ぐらい
貝印が7000円ぐらい
では、最初の分岐にもどって、1万円以上のケースいきます。
1万円以上
予算1万円以上って方は、
そこそこ、こだわりたい、とか、早くてラクなほうがいい、とかあるでしょう。
このパートでの分岐は次の2つにしました。
手動か電動か
①手動
②電動
味にこだわりたいなら、手動がおすすめ。
「早くてラクがいい」という使用感を優先するなら、電動がおすすめ。
1万円以上のクラスになると、同じ価格の手動と電動であれば、手動の方が精度が高い。
粒の大きさも揃うし、微粉も少ない。
たとえば、2万円の電動ミルと2万円の手動ミルでは、精度で言えば、手動だし、早くてラクなのは電動だし、って感じ。
味にこだわりたい①手動
①の手動ミルで1万円以上はこの3つです
タイムモアC3MAXproが1万5000円ぐらい。タイムモアは1万円台でかなりバリエーション豊富です。
1Z PRESSOのXprosが2万円ぐらい。1Zの他のモデルも2万円~4万円で使用感、精度ともに良く、コスパがいい。
コマンダンテが4万円ぐらい。コマンダンテは高いけど、世界のトップバリスタも使うミル。別格の存在。
早くてラクがいい②の電動ミル
1万円以上の電動ミルはたくさんあるけど、実際使ってみたヤツは次の3つ。
バリオ-eが2万円ぐらい。バリオは円錐の下モーターでコーヒー粉の出口がちょっと横にズレる構造
コレスC330が2万円ぐらい。コレスは円錐の上モーターでコーヒー粉が直下に落ちる。おすすめはコレスですね。今、電動のメインで使っています。
カリタナイスカットが3万円ぐらい。ナイスカットはフラットカッターで構造上、内部に粉が残りやすい。
まとめ感想
- 最初の1台なら価格はおさえて「ハリオスリム」電動なら「peipai」
- 浅煎り飲むなら「キングラインダー」「タイムモア」電動は「ボダム」
- 2台目なら1万円以上のミル
というところが、ベターかな。
最後、今回除外した要素もあげておきましょう。
- プロペラミル
- 激安ミル
- 4万円以上の高額ミル
- 大量に挽けるミル
3000円クラスの電動ミルでプロペラタイプがありますが、打撃で粉砕していくので、微粉が多く、粒の大きさも安定しないので、除外しています。おすすめしていません。粉まみれになって使いにくい。
ダイソーとかニトリ、アマゾンの2000円以下の激安買うぐらいなら、ハリオスリム買ってね。間違いねーけん。
そして4万円以上のミルを買う輩は独自でリサーチするでしょう。ナビ必要なし。
4杯分とか大量に挽きたいって用途も少ないので別記事にしてます。
コーヒーミル30個以上レビューしてきたコーヒーバカの診断、振り分けですが、いかがだったでしょうか。
条件無視して「コレがおすすめ」って言われても、他の選択肢とか、理由も知りたいですよね。俯瞰して判断したいのではないでしょうか。
参考にしてもらえたら、うれしいです。
疑問や気になった点は気軽にコメントください。コーヒーミル推進委員がお応えします。
今日も寄っていただきありがとうございます。コーヒーミル診断フローチャートにしてみたというお話でした。
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