お問い合わせからリクエストいただきまして電動コーヒーミル「カリタC90」レビューしていきます。本当はリサーチだけして返信して済まそうって思ってたんですが、なんか調べてるうちにだんだん気になって購入してしまいました。
ミイラ取りがミイラです。そんなコーヒーミイラが購入に至った気になったポイントが2つあります。
ファインセラミックと横型のフラットディスクってこと。
この素材と構造が他にあまりないし、持ってないので気になりました。
なんですが結論先に言います。
お問い合わせいただいたTさん。カリタC90おすすめはしません
理由は打撃系だからです。具体的にはこの後ふれていきます
コーヒーミル19台を所有するコーヒーバカが他と比べての感想も、はさみつつレビューしますので、コーヒーミル検討中の方は参考にしてください。
特徴
まず気になった特徴見ていきましょう。
ファインセラミック
まずファインセラミックスってご存じでしょうか。セラミックって聞くと、一般的な陶器、粘土などの自然材料から作られる、あのセラミックをイメージしますが、それとは違うそうなんです。
ファインセラミックスは「高度に精選または合成された原料粉末」を用いて「精密に調整された化学組成」を「十分に制御された製造プロセス」によってつくられた高精密なものをファインセラミックスと呼んで、区別しています。
その最大の特徴は硬度。代表的な材料であるアルミナの場合はステンレス鋼こうの約7.5倍、炭化ケイ素は約11.5倍で、ダイヤモンドに次ぐ地球上で3番目の硬さとなり、耐摩耗性のほか、耐腐食性や耐熱性にも優れています。
https://www.fujikin.co.jp/brandstory/technology/y1982.html
ファインセラミックスは金属を切ったり削ったりする切削工具などにも使われている素材なんだって。鉄より硬いってことですよ。
カリタのこの歯がどれぐらいの強度かはわかりませんよ。原料によって変わるだろうし、ファインセラミックスっていうのは総称ですからね。
でも、陶磁器の質感とはまったくちがいます。尖ってて、強度もありそうっていうのは触ってわかります。
箱見てください。「耐摩耗性は抜群。半永久的です。」って書いてるからね。ここもポイントで「ファインセラミックは京セラとの技術提携」って書いてあります。
・耐摩耗性は抜群。半永久的です。
・切れ味鋭く機能力は一段とアップ
モーターの回転数も従来の半分以下になり運転音が静かになりました。
・摩擦熱が少なく風味を損なう豆の加熱を大幅にカットしました。
・金属によるカナケやサビの発生がありません
(カナケは金属臭のことみたい)
ファインセラミックは京セラとの技術提携です
※カリタのNEXTGにはセラミック製って書いてあって「ファィン」が入ってないんすよね。これも気になるポイントです
フラットディスク
これがファインセラミックの刃になるんですけど、今まで持ってるセラミックミルの刃と違います。確かに違う。明らかに尖ってる。
この歯が横向きになってて下の刃が回転してコーヒー豆をガーと削っていくという感じですね。
ファインセラミックス歯の特徴として
臼歯式
お好みに合った豆の挽き方が選べます
セラミックC90は細挽きから粗挽きまでの9段階調整も簡単です
渋みの原因になる微粉を抑えます
均一なメッシュが自慢です
手軽ですがも素早く引けます
80g中挽きを60秒で挽きます
エスプレッソの極細挽きはできません
ロングセラーモデル
アマゾン2004年扱いですが、おそらくそれより前からあると思います。「1992年からつかっております。」っていうのも見かけたし、物のデザインや箱からしても古いのかな
はいではこちらサイズ感見ていきましょう。意外とね小さいんですよね。高さもこんな感じで、片手でね持てる大きさと重さ。
写真で見るとでっかいのかなーって思うんですけど、実は小さいコンパクトサイズこれもいいですね。結局ね電動コーヒーミルもやっぱひっくり返してこうトントンしないといけないので、これぐらいの大きさ重さだと掃除しやすそうな感じですね。
ここ一個メリットポイント入ってきました。コンパクトサイズですね。
電源:100V/105W 50/60HZ
定格時間:3分
サイズ:幅15cm 奥行き8.5高さ21.5cm
重さ:1.3 kg
容量:ホッパーと粉受け90g
カッター:臼歯式ファインセラミックス製 モース硬度9
メッシュ:細挽きから粗挽きの9段階
能力:80g(中挽き)/60秒
コード長さ:約180cm
日本製
カリタはメイドインジャパン日本製です
C90はセラミック刃で90g挽けるってことでしょうね
はいでは、歯を見ていきましょう。調整リングを下に押さえて、ホッパーを回すみたいです。
はい出てきました。これが心臓部の歯です。
上の歯は固定ですね。ここは動かないで、下の部分のこいつが回るようですね。
そうだ!これ電源ちょっと入れてみましょうか。どっちに回るんだろう。
ほうほう、なるほどなるほど。
左回転ね。やっぱりこの尖った方に向かって回るぞ。突き刺していくぞっていう作りですね。
で、こちらが粉受けですね。これ90g入りますと。これはフタです。で、こっから入るのかな。はいはいはい。ここの出口なので入口がここかな。で、見えますね。本体のここの部分の出口から粉を出す。で、粉受けに入るようにですね。はいはいはい。
ホッパーを取り付ける時にちょっと注意がいります。
ここのこれは調整ダイヤルです。調整ダイヤルを1の状態ではセットします。で、この位置の状態でセットするためにホッパーを回して締めていくよと。
手動ミルでの0セットですね。一番しまった状態に調整していく。
でもこの調整していくのが、なんか電源をね入れたままやれよってことなので、ちょっと緊張するよね。歯と歯、カッター同士が当たり出すらしいんですよ。当たりだしたところから、ちょっと戻して音がなくなったところ、ギリギリが1だということです。
これ説明書がねすごく分かりにくいんですよね。ちょっとやってみましょう。
はいでは、1の所で調整リングを下に押し付けると、グッと下げるってことですね。
で、電源を入れます。でホッパーを右にまわして閉めていきますと当たった。やべ
当たる前のギリギリはゆっくりやってください。
ゆっくりやっていって、当たった音がしたら戻す。
当たるか当たらないかのところギリギリのところを1にセットしますと。
これはまだ慣れないんで最初ちょっと緊張します。
はいではセットOK。実際挽いていきましょう。
挽き目の目安が書いてますね。
カリタ式のペーパードリップの中挽きは456ですと
サイホン細引きは123ですと
パーコレーター粗挽きが789ですと
ではまず5番目の真ん中のメモリで挽いていきましょう
せーのはいスタート
あーなるほど、そうかこうなっちゃうわけね。まずここ一個デメリット入ってきます。
下のホッパーの方に粉が入るぶんもあるんだけど、豆のホッパーの方に粉が来ちゃうと。
カッター部分とホッパー部分の距離が近すぎて、豆の部分にも粉が飛び散ってきちゃうと。
あーなるほどですねコーヒーミルはやっぱね構造がね。すごく大事ですよね。これは面白い。
ていうか微粉がすごくね?
結構粉受けもホッパーも粉受けのふたも微粉がついちゃう。
ま、ここに微粉がつく分にはカップには落ちないんで、それはそれでメリットではあるけど、やっぱ掃除がね大変だよねと。
フラットディスク式なんだけど打撃系ってことですよね。
打撃でもって豆を粉砕していくので微粉が出やすいのか!
なるほどフラットディスクだから大丈夫かと思ったけど、違うんだねプロペラ式に似た感じかー。なるほどねー。
では、精度チェックしていきます。メモリ5の中挽きですね。
カリタ、ナイスカット G の3.5いわゆるカリタ挽きよりもちょっと細いかな。C90の中間値、標準値は、ナイスカットGと比べるとちょっと細めにはなってる。
では飲んでみましょう。
カリタの台形3つ穴101で飲んでみましょう。
カリタの台形3つ穴久しぶりに使います。はいできました。カリタC90の味はどうなんでしょう。
うまい?…いや、一口目はうまいけど、ちょっと待ってよ。
若干パウダーかな…粉っぽい感じはありますね
粉のあまさと言うか、ちょっと粉っぽい感じにはなっちゃってるな。でも水質がというよりもその味の要素というかちょっと粉っぽい感じはある。きなことかと共通の粉の香ばしさというか、こんなの今まであんまり経験ないぞ。マジか。
で、後半にちょっとネガティブな感じ出ちゃいましたね。ちょっと臭みと言うか。豆は絶対にいいやつなんで、普段フラワードリッパーで飲んでたヤツですけど、抽出時間が長かったかな。そっかちょっとネガティブ要素あるっす。
お手入れ
はいではこれ掃除をしていきます。まず、微粉があちこちに付きまくってますね。この時点でデメリット確定ですな。
ホッパー外しちゃうと、また挽き目調整しないといけんのやろ?メンドクサ!ま、開けますか。
おおおおおおおおおお、ええええええええ、微粉の固まりたるや
これはない!ありえん!プロペラよりダメやん!プロペラは打撃で挽くけど、内部に粉が残らない。
でもC90は打撃で微粉が出ます。内部に微粉がびっしりです。そうじもめんどいです。挽き目調整めんどいです。デメリット多くね?
挽き目チェック
はいでは挽き目をチェックしていきましょう。
微粉が多いんで、ちょっと静電気問題もありましたね。プラスチック素材だし、ちょっとはり付きやすいんで、ここでちょっと静電気対策の豆知識入れましょうかね。
静電気が金発生する原因っていうのは、乾燥だと。
乾いてるから静電気が発生しやすいということなので、
ほんのちょっとコーヒー豆を水で濡らすと、いいそうです。
本当に水滴で3、4滴とかってレベルです。これぐらいなら味にも影響しないって
「世界一美味しいコーヒーの入れ方」井崎英典さんの本に書いてありました。これをちょっとね、試してみたいと思います。
おおお、確かにね、確かに確かに。さっきよりも張り付きが少ないのかなっていう感じですね。ただミル自体がね微粉が出る構造なので、微粉はどうしても出ちゃうけど、張り付きにくいっていうのは確かに感じられます。
まずさっき見てもらった中挽きの5メモリを基準にプラス3マイナス3してみました。
3メモリ5メモリー8メモリの3つですね
3メモリはまなかなかイイ感じの細挽きかなっていうところですね
5メモリはやや細めの中挽きかな。
8メモリがここがちょうどカリタ挽きナイスカットGの3.5ぐらいの粒度になってますね
なので、あんまり粗くないぞ。粗挽きはちょっと苦手かなっていうとこですね。構造的に荒くなりにくいのかもね。
メリット・デメリット
まずメリットいきましょう。
【メリット】
・早い
・9段階調整
・小ぶり
挽く速度が早いっていうのは電動なんで当たり前かと思うんですけど、電動で遅いのもあるんすよ。で、モーターはすごくいいモーターのような気がしますねモーターの作動具合としては好きなんすけどね。私は基本機械音NGの人なんですけど、このモーター音なら気にならないレベルなんでいいんですけどね。
また打撃のミルではあるんだけど、一応ね9段階の調整があるんで粒度が選べますと。
で、意外に小さいこのコンパクトサイズっていうのはね。このサイズ感はすごくいいんですけどね。
【デメリット】
>打撃系
・微粉が出る
・内部に残る
・そうじめんどう
実は打撃系だったっていうのは大誤算です。メンタリストです。いやマジメンタルくるわ。あれだけ、プロペラミル、ダメ絶対って言ってたのに、それを上回るヤツがあるとは、
しかもコーヒーミル18台を所有するコーヒーバカがリサーチで気づけなかったとは。これは問題ですよ。
豆と刃のファーストタッチが打撃になるから、微粉も出るし、電動構造だから内部に粉も残るし、掃除も面倒になる。
っていう負の連鎖、負のループが打撃によって引き起こされるわけですよ。
まとめ感想
打撃ダメ絶対!
やっぱおすすめはできないかなこれを買うんであれば手動のミルもしくはもうちょっとプラスして金額上げて電動の円錐カッター式の方がいいかなっていう感じですね。
打撃型プロペラミルと同じようなね感じなんで、どうしても微粉の発生が多いっていうのがもう最大のデメリットですね。
私の様にコーヒーバカとしては、コーヒーミルに対する考察はすごく深くだったんですけど、普段使いするミルを探してる方にはお勧めはできない。
基本的には、おすすめできないものはレビューしないっていうスタンスなんですけど、
私のようなコーヒーバカがリサーチしても、気づかなかった。
ネガティブなというか、プロペラ式の打撃だよっていう情報に当たらなかったんで、ちょっと今回はレビューさせていただきました。
誰かが言っとかないと。「オスメスおすすめはできませんよ」っていう情報もね、それもいるかなと思って、デメリットを分かった上で買うっていうのは全然いいと思います。
同じ豆をずっと使う、1日に何杯も飲む、90gガーと挽いて、挽き置きするっていう方だったら、値段と使い勝手の部分でアリかもですけどね。
惜しい非常に惜しいモーターはいいし、ファインセラミックもいいんですけど、打撃で細かくしていくっていうところすね。構造に難あり。
今日も寄っていただきありがとうございます。実に惜しいカリタC-90というお話でした。。
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