安いコーヒーミルはどれがいいのか。2024年バージョンにアップグレードします。というのは、ギリギリ3000円台でステン刃ミルが登場したからです。
これは大きいですよ。コーヒーミル36台を所有するコーヒーミル推進委員としては、最初に手にすべきミルはどれなんだい?
という問いに対して、敏感でなくてはならない。と感じざるを得ません。ここは2024年のアンサー出しておくべきでしょう。
結論:montwaveがおすすめ
理由はステン刃ミルだから
に尽きます。悩みました。今でも悩む、ハリオスリムとも言いたいところ。
でも、ミルによって各キャラクターがあるので、条件によっておすすめは変わるので、コーヒーミルのポイントを知ったうえで選んでいただきたい。
エントリーモデル4選
3000円台で買える、最初の1台におすすめのコーヒーミルを4つ選びました。
ハリオスリム、カリタ、montwave、中華電動ミル
国内メーカー2つと、アマゾン中華ミル2つですね。
電動プロペラと激安ミルは除外しました。
プロペラタイプは粒も揃いにくく、取り出しにくく、粉まみれになって、使用感も悪いから。
あと100均とかニトリの2000円未満も除外、とりあえずは使えるけど、作りもちゃちいし、耐久性に難アリだから。せめて2-3年使えるものがいいと思います。
ということで、以上の4つのミルを・構造・使用感・精度の3つのポイントでチェックしていきます。
構造
まずコーヒーミルは歯が命。コーヒーバカはまず刃をチェックします。
全て円錐型のコニカルタイプですね。
円錐型は挽いた粉が下に落ちていき、粉だけがストッカーにたまるので取り出しもラクです。このタイプが主流です。
基本的には同じ構造ですが、刃の材質も粉の精度に影響します。
ハリオと電動は、セラミックで、すり潰す
カリタが、鋳鉄で押しつぶす
montwaveはステンレスで切り刻む
どういう材質で豆を砕いていくかで粉の状態は変わります。
あと、セラミックは浅煎りの硬い豆だと、まれに刃が割れるって場合もあります。リスクありです。
素材は耐久性にも関わってきます。
基本コーヒーミルは消耗品です。歯がすり減ってきます。
安いコーヒーミルは耐久性、寿命が短いというデメリットがあります。
特にセラミックはすり減る。毎日使うと2年ぐらいで凸凹が丸くなっていく。
あと中華電動は機械的に、バッテリー的に、どれくらい持つか、ちょっと未知数です。
使用感
つぎ使用感です。
豆を一度に挽ける量、挽く時間、手動か電動か、取り出しやすいか、掃除しやすいか、といった普段使いのしやすさもミルのポイントになります。
コーヒー豆10gを中細挽きで挽いていきましょう。
挽き目の調整はカリタは上部のナットで調整します。他は内部のネジで調整です。
で、挽く感触ですけど、
ハリオはグリップ感があり回しやすいです。
カリタはちょっと力がいるし、フタがないから豆が飛ぶこともあります
montwaveは表面がアルミでサラッとしてるから、すべりやすいけど、ステンレス刃は挽く時間も早く、力加減も少ない。
電動はラクなんだけど、時間がかかります。そしてモーター音も加わってきます。
コーヒー豆10gを中細挽きで挽いたときの時間は
ハリオ:41秒
カリタ:60秒
montwave:20秒
電動:2分34秒
手動はなるべく同じような早さで回すように意識しましたけど、ユル検証ですからね。参考程度に。
とはいえ、この時間差は大きいですね。
時間優先で選んでもアリです。毎回挽くならなおさらです。
やっぱステン刃ミルは早いですね。これは1ポイントリード。
電動は挽く時間が長いというデメリットがあります。
お手入れ
で、お手入れ、そうじの具合です。
カリタと電動はパーツが細かくて、多いというデメリットありますね。
ハリオはパーツが少なくシンプルです。
セラミック歯は水洗いできます。金属刃は水洗いNGです。
コーヒーミルはメンテも重要。ブラシやブロアーで残った粉を落としましょう
精度
コーヒーミルは「粒がそろっていて微粉が少ない」のが精度がいいコーヒーミルとなります。高価なコーヒーミルは機械的にこの精度が高いということ。
実際挽いたもので精度をチェックします。
中細挽きぐらいで合わせました。
チェックポイントは粒の大きさが揃っているか、微粉の量ですね。
でも3000円クラスのエントリーモデルではどれも同じぐらい。
もちろん、ふるいを使って微粉の量とか細かく比べれば違いはあるでしょうが。
普段飲みの3000円クラスのエントリーモデルではそこまで求めないほうがいいと思います。
ていうかそのレベルで気になる人は高価なミルを買いましょう。
印象としてはカリタがやや微粉が多いかな、
montwaveは粒が鋭角かな
見たかぎりでは、精度としてはそんなに変わらないかな。
飲み比べ
一応飲み比べてみましょう。
なるべく同じ条件で淹れていきますね。
コーヒー10gで150ml注湯ですね。
蒸らしを30秒で3投しました。
はいできました。で、飲み比べたところ、
大きくは変わらんす。
同じ豆、同じ粒の大きさ、同じ淹れ方、だと、基本同じ味わいですやん。
もちろん、細かい違いはありますよ。
ハリオは甘みを感じて、バランスがいい。
カリタはちょっと臭みを感じる
montwaveはフラット
中華電動はちょっと苦味を感じる
でもこれは、カリタと電動はちょっと挽き目が細かったかな。
少量の豆で合わせたけど、挽き目を追い込めなかったか。
でもカリタはちょっと微粉が多い印象ですね。体感値的に。
ハリオはこの挽き目「中細挽き」がちょうどいいところに持って来てるんですよね。
深煎りでコクと苦味を味わいたいときは「ハリオスリム」を使っています。
各ミルの使用頻度年数もバラバラなので、味については、言い切れないところがあります。
サンプル数1の「それはあなたの感想ですよね」程度の話です。
まとめ感想
最初に買うべき1台はmontwave
ポイントは使用感です。
挽く時間の短さ、浅煎りもOK、という、ステン刃ミルの優位性ですね
今までステン刃ミルは7000円以上してたものが、3000円台になったというのは、価格破壊です。ありえん。ついにここまでキタか!
ただ、いまは値上げが続いています。中華ミルもいつまでこの価格かわからないのでお早めに。
一応おすすめを一つえらびましたけど、他のミルも条件や優先順位では全然アリですよ。
手のすじを痛めてる、力がいるのは…身体的につらいと、電動ミル
アウトドア使用とか、持ち運べるほうがいいなら、軽いハリオ
インテリア的な見た目重視ならアンティ-クなカリタ
みたいな感じで、自分の優先する条件次第で選んでください。
ていうか使えないミルは選んでないので、大丈夫です。
各個別のレビュー動画もご参照ください。
コーヒーは豆を買ってコーヒーミルで挽いて飲むと、がんとレベルが上がります。
おうちでコーヒーを飲む皆さんには、ぜひ挽いてもらいたいです。
安いミルでもメンテナスしながら大事に使っていけば、長く使えるし、
高いミルを買い足しても、サブ機として使えるので、
ぜひこの機会にコーヒーミルデビューしましょう。
安いコーヒーミル「どれがいいの2024」というお話でした。
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