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【感想】コーヒーが冷めないうちに(川口俊和)映画・小説

「コーヒーが冷めないうちに」原作の小説を読みました。もともとは演劇の舞台作品ですが、映画化され、続編もあり、シリーズ化され3作出ています。文庫になってないのね。映画はキャストが反則ですよね。有村架純ちゃんはかわいいに決まってるんだから。あらすじや感想、またコーヒーブロガー的に気になったところをピックアップしてネタバレなしで紹介します。

ひろ

まずおもしろかった!そして好きなテイスト!展開がうまい!

ビター

ていうか2021年の今っすか?

ですよねー。私のようにこの手の作品に警戒心が強くて、まだ見てない人のために恥を忍んで紹介したいと思います。あと、既に見た人にも「へー」っていうようなコーヒートリビアを交えていきますんで。

目次

あらすじ

舞台は、とある街のとある喫茶店。店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることが出来るという。ただし、そこには『過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。』や『過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。』などのいくつかのルールがあった。

誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら……」という《後悔》の思い。様々な《後悔》を抱えた客たちが、今日も店を訪れる。

ひろ

4話に別れていて、1話1時間ぐらいでサクッと、普段小説読まない人なんですけど、読みやすかった

映画版キャスト

キャスト:有村架純/伊藤健太郎/波瑠/林 遣都/深水元基/松本若菜/薬師丸ひろ子/吉田 羊/松重 豊/石田ゆり子
監督:塚原あゆ子
脚本:奥寺佐渡子

映画版に関してはズルくね?ってカンジなんすよ。有村架純ちゃんをキャスティングしただけで、もうオールOKですから。

原作と微妙に設定が変わっているところもあるので、どっちが先でもどっちも楽しめると思います。

ビター

アマゾンPrime Videoにもあるので、すぐに見られるね

コーヒーブロガー的視点

ネタバレしないために、物語に関係ない部分で出てくるコーヒーのことを、コーヒーブロガーっぽく少し深堀りしてみたいと思います。これで「コーヒーが冷めないうちに」が10倍楽しめる!かも。

エチオピア産モカ

この物語の舞台となっている喫茶店で出しているコーヒーはエチオピア産の「モカ」となっています。説明のなかで酸味が特徴と書いてあったので、焙煎度としては、深煎りじゃなく、中煎りか浅煎りかですが、あるシーンで「ものすごく苦かった」というくだりもあるので、中深煎り〜中煎りでないかと思われます。

あとモカという名前はイエメンの地名でモカの港がその由来なんですよ。
モカについて詳しくはこちら

抽出はドリップ・サイフォン・マシーン

この物語の舞台となる喫茶店では登場人物3人の店員それぞれでコーヒーの淹れ方が違うという設定になっています。

  • サイフォンで淹れる 数さん
  • ハンドドリップで淹れる 流さん
  • コーヒーマシーンで淹れる 計さん

同じコーヒー豆を使っても淹れ方が違うと味が変わるので、なかなかリアルのお店ではありえないですが、そんなお店があったらおもしろいなと思いました。

カラフェってなに

読んでいて気になったのは「カラフェ」って単語。文脈からコーヒーサーバーかピッチャーかな?って察しはついたんですけど、初めて聞く単語だったので、コレっていうのを見ておいたほうがすんなり読めるかと思いました。

コーヒーが冷めるまでの時間は

タイトルにもなっているように、この物語はコーヒーが冷めるまでの時間がひとつキーになっています。

コーヒーブロガーとして「実際コ−ヒーが冷めるまでは何分だろう?」と気になりました。なんとなく感覚的には20分ぐらいかなと思いましたが、はっきりしたいので計ってみます。

映画版の道具に近いものを使ってドリップします。コーヒーを飲んだ登場人物が「ぬるい、苦い」と言っていたので、エチオピアのモカの深煎りを低温で抽出します。

お湯を83℃に設定して沸かしてドリップします。コーヒーサーバーからカップに移して出来たコーヒーが57.8℃です。飲んでみると、ちょっとぬるいかなというコーヒーが再現できました。

このまま放置して、カップを触って、飲んで体感的に「冷めたコーヒー」になるまでの時間を計ります。

5分おきに温度をチェックしていくと、30分後に32.8℃になり、口に含んでギリギリ温度があるぐらいです。その2分後、一口飲んでみたら「冷めたコーヒーだな」と感じたので、

コーヒーが冷めるまでの時間は30〜32分、温度は31.5℃となりました。

季節によって多少変わるでしょうし、飲みながらだと量が減っていくのでもっと早く冷めていきます。

ひろ

ひとつ再現出来なかった事があります。全然苦くなくて、甘みがあり冷めてもおいしいコーヒーになってしまった!自家焙煎したコーヒーだから仕方ないか、おいしくてごめんね〜

▼自家焙煎したエチオピア「モカ」はこちら

コーヒーが冷めないうちに感想

展開がうまい

読んでいてちょっと飽きかけるところで、バンと新しい展開になるところがうまいなって思いました。文章的に第三者目線で展開するので、俯瞰というか客観というか、自分が入りこむのではなく、物語を見ている感覚でした。

読み終えて作者さんのプロフィールを見て合点しました。舞台作家さんなので、劇を客席で見てるような感覚で、話の展開のテンポがうまいんですよね。

基本小説読まない人なので、他と比べての数が少ないんですけど、珍しいタイプの小説だと思いました。読みやすかったです。

設定が絶妙

「過去に戻れる」っていう、ちょいファンタジーな設定に対して警戒心が強かったんです。というのも昔読んだ「陽だまりの彼女」が合わなかったんですよ。

でも、この作品はアリです。許容範囲でした。

しかも、もっとありえないキャラ設定も出てくるんですが、それもいい仕掛けになってて、むしろ好きなタイプの設定です。

泣いた

全米が。じゃなくて2021年にオレが。

思えば「過去に戻る物語」は結構好きな話なのかも。映画「バタフライエフェクト」も好きだったなあ。

諸行無常ですよ。過ぎ去りし日々ですよ。それに対してどうすろこともできない。切なさよ。でも、起きたことの解釈は変えられる。切ない&ポジティブは好きなテーマですね。

続編・シリーズ

「コーヒーが冷めないうちに」は続編・シリーズ化され全部で3作あります。文庫で欲しいんですけどどれも文庫になってないんですよね。

2作目「この嘘がばれないうちに」は6年後を描いたストーリー

シリーズ3作目は「思い出が消えないうちに」は舞台が函館となり、1作目の最後のほうのナゾがわかるらしい。

「コーヒーが冷めないうちに」まとめ

ひろ

おもしろかったっす!単純に誰でも楽しめるストーリーだし、コーヒー好きもニヤっとする要素がちょこちょこあって、いい作品でした

ビター

でしょ?変な警戒心は置いといて、コーヒーって名のつくもので、売れてるものはチェックしたほうがいいね

今日も寄っていただきありがとうございます。お正月休みラストにどうすか?アマゾンプライムは無料体験で見られるし

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