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【書評】日本のコーヒー文化がわかる「カフェと日本人」高井尚之

カフェと日本人

今日のコーヒー読書は「カフェと日本人 (講談社現代新書)」を紹介します。日本でのコーヒーの消費の背景と歴史がざっくりわかる良書です。コンビニコーヒーなど身近な話題が多く、文体も難しくないので、読みやすい。それでは私が気になったトピックを3つ紹介します。

目次

日本のカフェのはじまり

日本で最初のカフェは明治21年、東京下谷区(台東区)に開店した「可否茶館」コーヒーだけでなく、トランプ、クリケット、ビリヤード、国内外の新聞・書籍を揃え、化粧室・シャワー室まであったんだって。

そして、今でも営業する国内最古の店は、明治44年に開業した「カフェー・パリウスタ」。創業者はブラジルに日本から移民の送り出しをした水野龍という人、その功績でブラジル政府からコーヒー豆を無償提供され、大隈重信の支援を受け開業したという。大正時代には札幌から福岡まで日本全国で20店舗を構えるまでになり、日本で最初のコーヒーチェーン店となった。

コーヒーといえばブラジルというのはこの店の存在も大きいでしょう

名古屋が喫茶店が盛んな理由

コーヒーが好きな方なら、名古屋は喫茶店が多いというのを聞いたことがあるでしょう。「コメダ珈琲」も名古屋のお店です。統計にもあらわれていて日本の県庁所在地で喫茶にかける金額が一番多いのが名古屋。名古屋って結婚式が豪華とか、派手好きって聞きますよね。それとも関係していて、そのルーツは江戸時代にまでさかのぼります。

名古屋を治めていた尾張藩のお殿様だった徳川宗春という人がいまして、豪華な衣装を好み「倹約はかえって無駄を生ずる」と言い、派手に振る舞っっていたそうです。城下町には芝居小屋や遊郭を許可し、遊興が盛んになり、庶民も娯楽を楽しみ、飲食文化も栄えました。

しかし当時の江戸幕府の徳川吉宗は財政再建のため質素倹約を命じ、自らも質素な生活を送っていました。国が経費節減でまじめにやってるのに、地方で規制緩和でウェーイってチャラついてたら、ま、ムカつくよね。ということで幕府によって宗春は謹慎となり、失脚したそうです。

ビター
徳川宗春のパリピな性格のおかげで喫茶文化が栄えたんだね

カルディは日本企業だった

私だけかもしれませんが、カルディってスタバと同じようにアメリカのお店だと思っていました。めっちゃ日本企業じゃないですか。

「カルディコーヒーファーム」(株式会社キャメル珈琲)直営店341店(2014年時点)1986年東京・下高井戸駅前に1号店が開店。1992年コーヒーサービスを下北沢店ではじめる。もともとは喫茶店にコーヒー豆を卸す焙煎業で、取引先の「業務用パスタソースもほしい」といった要望に応えて品揃えを拡大していき、小売業を始めたそうです。

ひろ
店頭の試飲コーヒーが甘いのは、アメリカ式な脳科学マーケティングだと思っていましたが、アテが外れましたね。単に集客なんでしょう。すいません。

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まとめ

いかがだったでしょうか。日本のカフェという切り口でコーヒーを見ていくのもおもしろいと思いました。日本でのコーヒーの消費の背景がわかる良書ですので、一読をおすすめします。2014年の本ですが、コンビニコーヒー、サードウェーブなど、近年の話もあり「へー」っていうトピックが多く読みやすいです。

今日も寄っていただきありがとうございます。ノーパン喫茶の話もありましたが、控えさせていただきます。

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