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トミオ・フクダのドライオンツリーは甘くてクセになる味

コーヒーの実を樹の上で乾燥させる「ドライオンツリー」というコーヒーがあるのをご存知でしょうか。

樹上完熟コーヒーは乾燥するまで樹の養分を取るので、甘味がありおいしいそうです。これずっと気になっていて、なかなかお目にかかれなかったんですが、やっと仕入れることができました。

目次

ドライオンツリーとは

これがドライオンツリーの生豆です。通常のコーヒーと見た目は全く変わりません。

通常のコーヒーは実は摘み取って、乾燥させる。もしくは水洗して種を取り出して乾燥させるという工程をとります。

完熟したものだけを摘み取る「完熟豆」というのも存在しますが、ドライオンツリーは完熟を通り越して、黒くなるまで樹の上で乾燥までさせます。

樹の養分をずっと吸い続けながらも、水分の蒸発とともに甘味が増すそうです。

ただ、栄養を取り続ける分、樹には負担がかかり、樹の寿命は半分も短くなるという非常にコストのかかる方式だそうです。

こんなのコーヒー農園からしたら、あり得ないですよね。それをやってしまったのがトミオ・フクダさん。

トミオ・フクダとは

日本での勤務経験もある日系二世のブラジル人で、ブラジルのミナスジェライス州セラード地区にて「バウー農園(腹心の友の意)」を経営しています。

トミオ・フクダさんのこだわりがすごくて、HPの画像にあるように樹の上で完全に黒くなるまで熟して乾燥させたコーヒーの実を収穫したのち、45日間木製貯蔵庫に寝かせ、さらに熟成させるという手の込みよう。

従業員教育にも熱心で、勤勉な者しか雇用しない。絶対にゴミを出さない。自ら常に足を運び、木の状態を把握し、メンテナンスを行う。品質にも環境にもこだわった農園経営をされていたそうです。

今は息子さんが後を継いでいるようです。そんなトミオ・フクダさんが、日本の消費者の為に丹精を込めて限定生産した特別なコーヒーが「Mundo Novo Dried on Tree”(ムンドノーボ種・樹上完熟コーヒー)」です。

実は日本との関係が深い

ドライオンツリーを生み出したトミオ・フクダさんが日系人であり、また日本人気質な製法や経営で親近感がありますが、それだけではなく、ブラジルのこの地でコーヒー農園ができるようになったのは、実は日本の国が関係しているようです。

というのも、ミナスジェライス州セラード地区は、半乾燥地帯で雨量の少ないところで、セラードとは「荒地」という意味があり、もともとは、ぺんぺん草しか生えないような不毛の地だったそうです。

それが1974年、田中角栄首相がブラジルを訪問し、セラードの開発支援を表明し「セラード開発機構」が出来て、日本から資金や技術を提供し、ブラジルと日本の協力のもと、農業に適さない広大な熱帯サバンナ地域が一大穀倉地帯になりました。このセラード開発の成果は農学史上20世紀最大の偉業であり奇跡とまで言われています。(参照:独立行政法人国際協力機構

角栄すごい!リスペクト!これぞ政治家だよ!自分がいなくなった後の未来を築く礎になる事をする人。マジで感動した。アベ見習え。これぐらいデカイことやれよ。すいません。話がそれました。

要は、ドライオンツリーは日本とブラジルが協力して生んだ奇跡のコーヒーってことです。

そんなドライオンツリーを中深煎りにしました。

ドライオンツリーの味は

ハリオV60の円錐形ペーパーフィルターで淹れました。どんな味何でしょう。
うん。飲みやすい。深みのある味わいで、コクがあって果実味があり、味としてはそんな特別感はないんだけど、

じわじわ甘い、クセになる味

飲んだ瞬間に「甘い!」なんてことはないけど、飲んでいきながら、じわじわ甘いんですよ。甘味が口の中に蓄積されていく感じは今までにない新感覚。なので後味のアフターテイストの甘味はすごいです。

過去1、2を争う後味の甘味っぷり。だからクセになる。ここ3、4日飲んでいますが、ちょっとコレはハマってしまいました。今まで色々飲んできましたが、オレベストの10位は間違いないですね。

この後味がクセになる。っていう感覚が他にない特徴なんですよ。やっぱりね、経営者が樹の寿命を半分にしてでも作る味だからね。これから日数が経過していい味の変化がありそうで楽しみです。

今日も寄っていただきありがとうございます。コーヒー1杯にも歴史あり。

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この記事を書いた人

30年以上も飲めなかったコーヒーが飲めるようになったら、豆を挽き、ハンドドリップで淹れ、焙煎をするまでハマってしまった。人生何が起こるかわからないね。詳しくはこちら

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