ドリッパーの上にのせて、お湯を注ぐと、シャワードリップになり、誰でも簡単にドリップできるよってアイテム。
もう何年も前に発売されてたヤツで、レビューに至ってなかったので、今頃かって後発レビューになってしまいましたが、まず、私の興味としては、シャワードリップで違いがあるか、次に、注ぎが簡単になるってことなんだけど、どこまで手抜きできるかってところ。
アシストのアリ・ナシで味の違いがあるのか
どこまで手抜きできるか
特徴
まずはアイテムの特徴から見ていきましょう。
PCT樹脂
耐熱100℃
食洗機可
日本製
ハリオV60の02サイズ、中サイズ、1~4杯用にのせますよ。
01サイズはのせられません。網のせて無理やりのるけど、ペーパーフィルターをかますと、押しつぶれてペーパー形状が崩れるので、やっぱおすすめしません。
アシスト使うなら、中サイズ持ってるのが前提ですね。
シャワー具合を見ましょう。おおおシャワーですね。中に壁があって、エリアが分れてます。内側はストレートに落ちて、外側は点滴状に落ちる。
外側の湯量がたまったら、内側に流れ込むようになってますね。
【説明書の基本レシピ】
コーヒー20g
お湯280mL
蒸らし40mL(内側)
240mL(外側)
※内側に流れ込んでもOK
内側外側の注ぎ分けはご自由にどうぞ。
開発者の世界バリスタチャンピオンのレシピです。
【ピートリカタ-レシピ1】
コーヒー:18~24g
お湯:300~400mL(97℃以上)
蒸らし:30秒50~70mL(内側)
残り(外側)
※内側に流れ込ませる
【ピートリカタ-レシピ2】
コーヒー:25~30g
お湯:400~500mL(97℃以上)
蒸らし:30秒70~80mL(内側)
残り(外側)
※内側に流れ込ませない、注ぎ分ける
OK早く使え。
シャワードリップ
味の違いがあるのか、から見ていきましょう。
02サイズの樹脂は1つしか持ってないので、ナシのほうは03サイズを使います。
同じ条件で入れていきます。
アシストのほうは内側外側両方に注ぎつつですね。注ぎの量と注ぐ時間のタイミングが同じになるようにします。おいしい淹れ方というより、差が出ないオペレーション優先です。
抽出液の落ち方がアシストのほうがゆるやかですね。
アシストなしの方は、01サイズでよかったんじゃないですかね。
03の意味なくね。ですね。
できました。このまま飲み比べてみましょう。
マジか!違う
クリーンでマイルド!やわらかい!
おおお、思った以上に違う。
ナシは比べると、ちょっときついんですよね。
やっぱ撹拌が強いんでしょうね。03サイズ使っちゃったんで、お湯を注ぐ高さも出ちゃったかな。
あと温度でしょうね。
アシストのワンクッション入るので、温度と流速が下がるっていうのがやわらかくしてくれるんでしょう。
今回は同時淹れなので、なるべく2つが誤差がないような淹れ方だったので、味は期待してなかったんですけど、それでもこれぐらいの味になるんなら。
ちゃんと、アシストに寄せていけば、もっとおいしくできそうですね。
ということで、アリナシで差はある。
だけど劇的においしくなるとまでは言えないかな。
同時に飲み比べたら、はっきりわかるけど。
ご家庭でお父さんに出して「昨日と違いわかる?」って聞いて、
「なんか今日おいしいと思っとたんよー」ぐらいの、
気を使った返答を引き出せるぐらいかもね。
ズボラ1杯取り
でも、やっぱこれを使うメリットはおいしくなるというより、「簡単になるよ」ってところですよ。どこまでズボラにできるか。ってところでしょう。
おいしさを追及するより、ゆるホームブリュワーとしては、どこまで手抜きして、普段のコーヒーに近づけるか、が購入動機になりそうです。
コレに合わせてレシピを変えるんじゃなくて、普段の自分の淹れ方に寄せて使ってみましょう。
いつもの1杯取りでコーヒー10g、注湯150ml(比率1:15)を保ちつつ、注ぎ回数を少なく簡略化して、味を落とさないかを、やってみました。2回失敗しました。
結論:mugenで3投ドリップでした。
V60の01を使ってみたんですがヌケすぎちゃう。ちょっと薄い。
あと1杯取りでも02サイズ大きいドリッパーのほうがいいですね。ドリッパー内でペーパーがへにゃってなって浮いちゃう。
蒸らし込みで2分半で落ちきるぐらいにしたいので、お湯を貯めてくれるMUGENにしました。
コーヒー粉は市販のコーヒー粉を使います。中細挽きぐらいでしょうか。
センターと外に20ml注いで蒸らしを1分取ります。
アシストは点滴だけど、1度に落ちるお湯の量は多いみたいです。注ぎの回数を減らすとトータル時間が短くなるので、蒸らしを長くします。
で、外側の1か所だけに注ぎましょうか。100mlまで注ぎ続ける。アシスト内のお湯が無くなったら、残り全湯量を注ぎます。合計150mlまで。
どうでしょうか。
おおいいじゃん。味わいはややフラットですが、全然いいですよ。マイルドで飲みやすい。市販の粉なので、これ自体の臭みはちょっとありますが弱い。許容範囲ですね。
苦味もなく、甘みもあり、普段飲みではOKラインですよ。これよりマズイコーヒーを出す飲食店はざらにあるっすよ。
濃度もあるんじゃないですかね。1.02%
もうちょっと、濃度欲しいなら、もう、豆増やすか。お湯減らすか。粉をかき回すか。
温度上げてもいいか。お湯の温度は88℃にしたので、92℃でスタートしてもいいでしょう。アシストで湯温下がるので、いつもの温度の+7℃ぐらいしてもいいでしょう。
慣れてないんで、一応、スケール使ったけど、アシスト内の湯面の高さの基準があるから、慣れたらスケールなしでもできそうですね。
アシストとMUGENと01ペーパーとハリオ計量カップで、そこそこおいしいずぼらドリップできますね。
メリットデメリット
【デメリット】
・サイズ
・変化
・慣れ
まずサイズですね。02専用になってるし、1杯取りだとあんまり効果も少ないかも。上部の粉の面積が小さいと、アシストなしでもお湯がいきわたるからね。
どちらかというと、大量抽出向きですね。
3~4杯とか全体にお湯をかける範囲が広くなると、時間差が出てムラになって味の出方も変りやすくなるんで。3~4杯量多くドリップしてる方なら、アシストで味が安定するでしょうね。
ピートのレシピも湯量300~500ですもんね。
次に味の変化具合でしょうね。
特に抽出量が少ないと劇的に味が変わるってアイテムじゃないですね。
わざわざ買うほどか。ってところ、同時に飲み比べると違いがわかるけど、日をまたいで比べたら、わからんぐらいの差でしかない。
効果を感じない人もいるかな。「一緒やん」っていう人もいるでしょう。
注ぐところに2つのエリアがあるので、初回だと、どっちに注ぐかってところで迷ったし、挽目によってお湯の貯まり具合も変わるし。アシストに合わせて、調整したり、慣れたりはいるかな。
【メリット】
・簡単
・マイルド
・価格
まず簡単です。1か所に注ぐだけで、全体にお湯が落ちるし。
Youtubeにコーヒー抽出世界チャンピオンのマットの使い方もあったけど、300mLで内側から外側に注ぐを繰り返すだけで簡単だよって感じでしたね。
細口のドリップケトルじゃなくてもOKですからね。やかんでもOKっていう簡単さもありますね。
味はマイルドです。やさしいです。
アシストでワンクッション置いてお湯の勢いがなくなって、ドリッパー内の撹拌が弱くなるので、味わいはマイルドになりますね。
価格的にもアマゾン実売1055円なので、コーヒー遊びとしてはいいかな。
まとめ感想
ドリップアシストは大量抽出向け
孤独のホームブリュワーにとって
3~4杯ってなるとムズイんすよね。
動作も慣れてないし、比率も単純に掛け算すると、苦味が出やすいし、粉の量が多くなると、撹拌具合が変って、いつもの味じゃないどころか、まずくなりやすい。
撹拌による「強すぎる味」っていう、まずくなる要因を1個取り除けるっていうのは大きいかな。
3~4杯って事は、他の人が飲むってことですからね。
失敗したくないっす。ってなるとアシスト使っちゃうな。
た~まにあるんすよね。
味わいもマイルドに飲みやすくしといたほうが無難ですし。
誰でも飲みやすい非のない味がブレなく作れる。っていうのは大きいかな。
「ハリオドリップアシスト」というお話でした。
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