今日のコーヒーはサターンコーヒードリッパーを紹介します。浅煎り・中浅煎りのスペシャルティコーヒーに注目して作られたアイテムが登場しました。
浅煎りのスペシャルティコーヒーってどう淹れたらいいか難しいよね~
たしかに!酸味傾向が強くなるから味のバランスの見極めがいるし、そもそも、どの器具を使ったらいいのかわからない
そんな迷子のために「ドリップとフレンチプレスのいいとこどりをしちゃおう」っていうコンセプトの商品がこちら。
特徴
抽出時間を自由に調整できる透過・浸漬式ハイブリッドコーヒードリッパー
少量のコーヒー豆から効率良くコーヒー成分を抽出
マグカップ一杯あたり、わずが10gのコーヒー豆で驚きの美味しさ
産地特有の香りや風味を多く含む浅煎りや中浅煎りコーヒーは、フレッシュな酸味成分も豆の中に残っていて、抽出時間が短いと酸味が強調され酸っぱいコーヒーになってしまいます。
これは、コーヒー成分が「酸味・油味→ 糖→ 食物繊維」という順にお湯に抽出されるためです。
酸味成分はお湯によく溶け、脂成分に含まれるフローラルやフルーティなどの軽い香りの多くも早い段階で抽出されるのですが、一般的な透過式のコーヒードリッパーで使われるペーパーフィルターは油脂成分の多くを吸着してしまうので、抽出時間が短いと酸っぱさばかりが強調されたコーヒーになってしまうのです。
サターンコーヒードリッパーは従来の透過式ドリッパーでは抽出が難しかった浅煎り、中浅煎りのコーヒー豆の成分を、透過・浸漬の2段階の抽出によって余すことなくお湯に移します。
ドリップした後、フレンチプレスみたいに漬け置きで味を出して2段階のハイブリッド抽出ってことね
サイズと仕様を見ておきましょう。
【仕様】
サイズ:口径110mm、高さ40mm
材質:シリコーン(ファネル)、ステンレス(ストッパー)、ポリエチレン(フィルター)
食洗機可、熱湯可
使い方
まずカップを用意して、飲み口の直径が6.6cmから11cmまでのカップに使えます。
コーヒー粉は10gでOK。ちょっと浮かすようにセットして最初はドリップします。
残りを注いで、漬け置きの状態にする。
【浸漬時間の目安】
中煎り: 5分
浅煎り: 10分
高品質の浅煎り: 15分
ポイントは透過・浸漬の2段階の抽出にするってことですね
サターンドリッパーの味は
うまい!
フレンチプレス浸漬法のしかっり、まろやかに、かつ、すっきり
とはいえ、ガチのスペシャルティコーヒーを使いました。豆のポテンシャルが高いので、おいしいのは当たり前。
SOT COFFEE ROASTERさんのスペシャルティコーヒー「パナマ ゲイシャ」ですからね。
メリットデメリット
メリットデメリットみていきましょう。
【デメリット】
・透過法の効果は?
・微粉が混じる
・限定的
・価格が高い
ドリップの効果がどれだけあるか?なんすけど、結局、浸漬じゃね?って思われた方もいるかもしれません。実際飲み比べてみました。左が浸漬法オンリー。右が透過法+浸漬法のハイブリッド。
私の味見レベルじゃ明確な違いがわかりませんでした…まったく一緒とまでは言わないまでも、ほぼほぼ浸漬の味に統合されるという印象です
あとカップに微粉が混じりますが、そんなに多くないので気にならないレベル。あと、基本的に浅煎りのスペシャルティコーヒーにどうですか?という商品なので、オールマイティに使えるかは未知数です。
【メリット】
・ エコ
・ 簡単
・ 安定
まずフィルターはポリエチレンなので繰り返し使えてエコだよね。あと、スペシャルティコーヒーは抽出ムズイ問題があるけど、技術を必要としない。お湯を注ぐだけのざっくり使えて、安定した味になるっていうのはいいですね。
コーヒーオイルも味わえるし、フレンチプレスのすっきり版という感じでしょうか
まとめ感想
基本ロジックは要るかな
ある程度スペシャルティコーヒーの知識はいるかな。というのも、基本的に浅煎りのスペシャルティコーヒーにどうですか?という商品なので、 スペシャルティコーヒーの特徴とかをわかったうえで、「透過・浸漬の2段階の抽出」にこだわるなら。っていう感じ。
「透過・浸漬の2段階の抽出」の使い方をしないと、本来の商品の狙いが活かせない。
よくわからず使うと単に浸け置きを濾すだけになっちゃうね
万人受けはしないかもだけど、コーヒーのスタートアップは応援しています
「透過・浸漬の2段階の抽出」というアプローチはおもしろいと思いますし、ドリッパー開発はコーヒーラバーの夢です。
今日も寄っていただきありがとうございます。
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