自分でコーヒーを淹れるホームドリッパーのみなさん「おいしいコーヒーを淹れたいけど、スケールとか持ってないし、なんか道具が増えるのは、めんどくさいなあ」と、誰もが思うことでしょう。
そこで、お湯を注ぐ量だけで、自分の好みの味にする方法を提案します。
「自分の好きな味にならないんですよね」という方にも有効です。
「3分の2をドリップして、味見しながらお湯を足していく」といいですよ。
コーヒーをドリップするとき何回かに分けて注ぎますよね。
最初の1投、次、最後、それぞれ違う味が抽出されます。
もちろん最初が濃くて、だんだん薄くなっていく。
段階に分けてドリップの味を味わってみると、味のイメージができるようになって、「こういう味にしたい」という自分の好みに寄せられるようになります。「ドリップの途中段階を味見して感覚的に知るといいよ」というのがこの記事。
で、濃度計を買ったので「それって数値的にどうなの?」もうちょっと詳しく、コーヒードリップの濃度を見ていきましょう。
こんなマニアックな数値の部分はコーヒーブロガーさんがやったのを、知っとけばいいじゃないですか。で、最後、結論だけやってもらえば大丈夫。
ドリップを3等分する
ハリオV60のドリッパーでコーヒー粉中挽き10gで普通に1杯分をドリップしていきますが、50mlずつ最初、中間、最後の3つに分けます。まずは最初の50mlを抽出します。
そのままスライドして、次をドリップしていく。
ドリップの濃度は
左から1投目2投目3投目と3つに分けたドリップコーヒーを濃度計で計って、味見していきました。
1投目2.03%
濃い酸っぱさと苦さが混在しています。この濃度でこの味か。
これをおいしいとは感じないということは、おいしい濃度は2%以下になります。そして、おいしいイコール濃度が高いわけではないということです。
2投目0.8%
うっすう〜!2投目は極端に薄くなります。コーヒーの味の成分としては最初の1投でほぼ出きっている感じです。
3投目0.48%
お湯ではないけど、なんの味かわからないぐらい薄い。これだけ飲んで、コーヒーって答えられる人はいないぐらい。特にこの最後3分の1がどういう味が出てるかを味見して知ってもらいたい。
1投目と2投目を混ぜ合わせると1.45%
1投目が強烈なので、一瞬おっいけるかもって思いましたが、やっぱり、まだ少し濃いね。ということは、おいしい濃度は1.45%以下になります。
3投目まで全部を混ぜ合わせると1.12%
うん、いつもの味。安心できる味になりました。
ということは、おいしい濃度は1.45%以下で1.12%まで。もしくは、もうちょっと低い濃度かもしれません。
まとめ
自分の好みのコーヒーを淹れるには、1杯の3分の2をドリップして、ちょとずつお湯を足して、味見しながら好きな味に調整する
最後の3分の1はほとんど味が出てないので、ドリッパーを外してお湯にしても大丈夫。
なんとなく1杯分全部をドリップしなきゃって思うけど、実際は最後ほとんど味がないのを体験すると、心理的抵抗もなくなります。
全体の濃度が味を左右するので「3分の2をドリップして、お湯で調整していく」この方法であれば、ドリッパーの形がなんであっても、違うコーヒー豆になっても、コーヒー粉の量が違っても、お湯の温度がどうあっても、その日の体調や気分に合わせて、だいたい自分の好み範囲の味になるよね。
今日も寄っていただきありがとうございます。いやいやいや計器はあった方がいいんすけどね…
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