当ブログはアフィリエイト広告を含みます

CAFECペーパーフィルターの世界「細かすぎて伝わらない!?」

CAFECの三洋産業さんは世界初の円錐形の紙フィルターを作ったという、コーヒーのペーパーフィルターのパイオニアです。

CAFECのフラワードリッパーとアバカフィルターを使用して、畠山大輝さんがコーヒー抽出大会で世界2位になったことで、世界に認められたペーパーフィルターです。

最近、新たに4種セット(アバカプラス、T92、T90、T83)が販売されましたが、以前から個別で買っていて、なかなか手つかずになっていました。

「細かすぎて伝わらない」紙の違いっていうマニアックな話になりそうです。

まずアバカプラスからいきましょう。

目次

アバカ+

Abaca+フィルターはプロ仕様です。さらに抽出スピードを上げることにより、抽出をコントロールしやすいペーパーに仕上げました。「Fine-Grained製法」均一できめ細かなクレープを再現。クレープの高さを抑え、間隔のみを狭めることでペーパーの表面積を増大させ、さらにスムーズな抽出スピードを実現。

ひろ

言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ

FSC®認証を取得した環境にやさしいペーパーフィルター

FSC認証は環境に配慮したきちんと管理された森林の木を使用した製品だよって規格ですね。

では、アバカとアバカ+で飲み比べてみましょう。

味の違いはあるんでしょうか。

ひろ

わからん!さすがにこれはわからんすね

もちろん。まったく同じじゃないんですけど、飲む度に違うし、気のせいではないにしろ、微差、誤差のレベルかなっていう。私のレベルではちょっとわかりませんでした。

ビター

細かすぎる!

Tシリーズ

次はコーヒー豆の焙煎度別の専用ペーパーフィルター「Tシリーズ」になります。

焙煎度はコーヒー豆の焼き加減、黒いほど深い煎り、色が薄いほど浅煎りですね。

抄紙(しょうし)工程後の乾燥具合を変化させることで抽出スピードをコントロールするという技術的な方法で、焙煎度別ペーパーフィルターを開発しました。

抄紙(しょうし)は紙をすく工程ですね。その紙の乾燥させ方を変えて、抽出のスピードを変えるってことですね。

ビター

細かすぎる!

TシリーズのTは温度の英語「temperature」テンプラチュアをあらわします。焙煎度に適した温度を商品名にしたということです。「そのまま浅煎り用とかってしてもおもしろくないやん」って社長が言うてました。直にききました。

T92 浅煎り

フルーティーな香りと爽やかな酸味
アロマ際立つクリーンカップ
適正湯温:92°C
厚み:0.15 mm
密度:高い
構造: One-Side Crepe (外側単面クレープ、内側クレープ無)
内側にクレープがなく、紙の密度が高い。コーヒーを溜めアロマを十分に引き出す。微粉を除去してクリアなコーヒーに。

「クレープ」っていうのは、紙のしわ、凹凸でザラッとしてるでしょ。紙をすいて、乾燥の方法でこの凹凸が変わるみたいですね。紙の目って言うと、またちょっと違うんでしょうね。

ビター

細かすぎる!

これはちょっと自信なくなってきましたね。

さっきのアバカでのクレープの違いが、わからなかったので、他社製品と比べましょう。某H社のペーパーフィルターですね。当然価格が違いますから

 Tシリーズの1~2杯用 100枚入473円(税込)

同タイプの某H社374円(税込)

この価格差がちゃんと味に出てるかですよね。

T92は内側にクレープなし、外側クレープ

H社の紙は内側クレープなし、外側にクレープ

同じだ!

T92はどっちがクレープかわからないぐらいきめ細かい。

うわ!細かすぎる違いですね。どうなんでしょうか。

浅煎りですね。SOTCOFFEEさんのコロンビアです

もちろん温度は92℃に設定しております。

抜け具合はTのほうが遅いですね。後半が特に時間が違います。

飲み比べてみましょう!

ひろ

これは違う!これはわかるぞ

香りもやや強く、味わいもやや強いかな。しっかりはっきりしてる。

浅煎りには、やっぱこれいいですね。T92浅煎り専用ペーパーフィルター。さすが!

H社もおいしいんだけど、比べるとT92がもっといい味っていう、味の解像度高い。

濃度も計ってもほぼなさそうな差なんですけど、飲み比べたらわかるという

細かすぎる! けど伝わった。マジか。

他社と比べるとわかりやすいな。当然価格も違いますから、紙の質も違うんでしょうね。

ただ抽出スピードを遅くする、溜まりやすくするので、もっとマニアックに自分で湯量でコントロールしたい人には向かないのかも。

私みたいに一定間隔で注ぐだけ~ってタイプの人にはいい。

浅煎りをおいしくしてくれる。ちょうどいい溜まり具合、ヌケ具合、

うわこれ地味なネタだけど、ちょっと感動だなあ。

もっと早くやっとくべきだった。社長すいません。これめっちゃすごいっす。

さいさきのいいスタートできました。次いってみましょう。

T90 中深煎り

バランスの良い香り豊かなフレーバー
適正湯温:90°C
厚み:0.28 mm
密度:低
ペーパー構造:Two-Side Crepe (バランスの良い高低差)
両面に高さのあるクレープを施し、スピーディーな抽出を実現。表面積が広いため、微粉が付着してもなお、最後まで水流路が確保でき、スムーズなウォーターフローで抽出。

紙のデコボコを高くして、お湯がつまりにくいようになってて、ヌケをよくしてるんでしょう。

ビター

細かすぎる!

また某H社のペーパーフィルターですね。

明らかに違いますね。片面クレープと両面クレープ、紙の凹凸もあきらかにでかいぞ。

中深煎りはPOSTCOFFEEさんのニカラグアですね。

抽出スピードはそんなに変わらないですね。1杯取り10gだと同じような感覚、若干早いのかな。2杯同時淹れ最中だとわからなかったけど、V見返すとスッと落ちてますね。

できました。飲んでみた!

違う!

やっぱはっきりしてる!

すっきりしてるのに味の情報量が多いって感じ。艶のある味。立体的なんですよね。

他社製も十分おいしいけど、比べると、ペッタンコでモヤっとしとるなって印象。

時間を置きながら、飲み比べてみたけど、

やっぱT90が好き。自然にこっちを飲み進めちゃう。

冷えてくると、ちょっとわかりにくくなっていくけど。

スペシャルティの中深煎りもうまいっすよね。やっぱこれぐらいの味わいが好き。

ややスモーキーな焙煎香もポジティブに好きだし、果実味とコクといいとこどりのコーヒーのお楽しみを味わえる。

それを十分に引き出すT90もいいですね。さすがだな。

細かすぎても伝わるコーヒーのおいしさ。

すべらんな~。じゃあ最後いきましょう。

T83 深煎り

最大限に引き出されたボディとコク、甘味
適正湯温:83°C
厚み:0.22 mm
密度:中
構造: Two-Side Crepe (クレープ高さ低め)
両面にクレープを施しているが、クレープの高さを低めに設定。
前半は微粉付着が比較的少ないため、スムーズな抽出、後半は微粉付着が多くなるため、透湯スピードにブレーキがかかる。前半後半のスピード変化により、ボディーと甘味の強いコーヒーに仕上げる。

ビター

細かすぎる!

深煎りはニフコーヒーさんの深煎りコロンビアいきましょう。

またも某H社のペーパーフィルターですね。

両面クレープですけど、かなり凸凹が小さいですね。高さがない。

某社は片面クレープですけど、クレープは同じくらいですね。

えーこれはわからんかも。片面、両面の違いはあるけど、似てるな。

淹れていきましょう。ドリップのヌケ具合の差は少ないですね。同じように落ちていってるので、味の出方に差が少なそうな感じはしますね。

2回やって明らかに違うってわかったので、バイアスも強くなってるでしょうから、

どっちかわからないようにシャッフルしますね。

飲んでみた! うわ微妙。ちょっと待ってこれ。えええ、温度が高いと違いがわかりにくいのよ。違うは違うけど、その違いの正体を探るのがね。確かボディとコクと甘みって書いてましたね。これに焦点をしぼると、

こっちがTじゃないかな。こっちが味の情報量が多いし。ボディがちょっと強い。甘みもある。全体的にクリアで解像度高い。

答え合わせしましょう。カップの下に茶色のマジックで番号ふってるんですよ。前からですけどね。1の数字があれば某H社のペーパーフィルター、数字がない方がT83です。

おおお、当たり!やっぱりそうか。はっはあんん。なるほどー。

でも、深煎りはわかりにくい。温度が高いと特にだけど、深煎りは違いが少ないかな。

ていうか、どっちもうまい。深煎りの甘みがいいなあ。体温ぐらいに近づくと砂糖入ってんのかってぐらい甘い。さすがニフさん。

話もどして、毎回当てれる自信はないっすね。

まとめ感想

細かすぎても伝わるおいしさ

コーヒーのおいしさのために細かすぎる設定をしてしまったというコーヒーバカによるコーヒーバカのためのペーパーフィルターです。

全部誉め言葉です。リスペクトです。

ということで、まとめると、Tシリーズは紙のクレープ(しわのデコボコ)と厚みの話ですよね。

T92浅煎り :0.15mm・片面クレープ・密度高
T90中深煎り:0.28mm・両面クレープ・密度低
T83深煎り :0.22mm・両面クレープ・密度中

実際飲んだあと、あらためて見ると、この設定と実感が合いますね。

浅煎りは紙の密度を高くして、スピード下げて味わいが出てるし、
中深煎りは密度低くして、味の情報量が多くなってるし、
深煎りは両面クレープで、ボディ強さのある味になってるし。

それぞれが0.6とか0.7mmの厚みの違いって話ですからね。中煎りじゃなくて、中深ってところもなかなか。マニアックですわ中塚社長。

こんな細かい設定で紙を発注するのって、経営的にはおいしくないんですよ。

紙ってでっかいロットで来るんすよ。でっかいトイレットペーパーみたいな。これを加工してカタチにするんで、種類少ないほうが利益出しやすいんですけど。

実は一昨年、CAFECさんで行われた畠山大輝さんのセミナーに参加して、食事会とか、工場見学させてもらって、なかの人を知って、CAFECさんはこだわって、商品化しているんですよね。

なのでコアなファンが多い。特にコーヒー系チャンネルにはファンが多いですよね。私もその一人ですが。

商品のスペックは細かすぎて伝わりにくいけど、コーヒー愛ハンパないわけです。

コーヒー愛が伝わった方、ぜひ手にしてください。

CAFECさんは販路が限られるので、オンラインストアでまとめ買いか、楽天のコーヒーショップ「ブランディングコーヒー」さんとかで、ついで買いとかがおすすめ。

アマゾンは定価より高い時があるんでちょっと注意。

今のアバカがなくなりそうなので、これらを使いたいので、紹介しました。セット商品が出た後でタイミング悪く消化レビューみたいになってしまいましたが、ペーパーフィルターはCAFECさんで決まりですね。

こんなに味の情報量が違うかと改めて実感できました。

いいコーヒーは専用のいい紙で飲むと、よりおいしくなります。

今日も寄っていただきありがとうございます。細かすぎても伝わったCAFECペーパーフィルターの世界というお話でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次