2005年に発売され今や世界のコーヒードリッパーとなったハリオV60ですが、ハリオは1980年に円錐形のコーヒードリッパーを出していたのをご存じでしょうか。
残念ながら当時は普及せず、姿を消した商品ですが、2021年ハリオ創業100周年を記念して限定で復刻された「珈琲狂時代 CKJF-01B」をご紹介します。

ハリオV60の原点。まさに初号機ですね。これがねーいいんですよ。シンプルでおもむきがあって気に入りました



クラシックな雰囲気でロマンがあって、コーヒーを淹れる時間が楽しくなるよね
それでは世界40カ国以上・3000杯以上のコーヒーを飲み、自家焙煎するコーヒーマニアのコーヒーブロガーひろが「ハリオ珈琲狂時代」をレビューします。
開封の儀


1980年代、V60の先駆けになったドリッパー
ハリオHPより引用
自動車の生産台数が世界一となった1980年の日本では、コーヒーの 輸入量も増え、コーヒーはもはやぜいたく品ではなく、缶コーヒ ー・インスタントコーヒー・レギュラーコーヒーと色々な形で楽し める飲み物となっていました。当時カフェのマスターがひと手間か けて丁寧に淹れる、あこがれのネルドリップをもっと簡単に再現で きないか、と試行錯誤の末発売に漕ぎ着けたのは「珈琲狂時代」。会社のガラス試験室にあった漏斗(ろうと)と濾紙で1杯分の抽出をトライしたV60円錐形ドリッパーの原型は、紙を浮かすためにスチールの線材を使っていました。


HARIOは「玻璃王」すなわち「King of Glass」(ガラスの王様)を 名前の由来とし、1921年に創業し た耐熱ガラスメーカーです。理化学用ガラスの製造からスタートし、耐熱ガラス製食器をたくさんのご家庭にお届けしてまいりまし た。1972年から、環境に配慮し た煙突のない工場で生産をつづ け、現在では日本で唯一の耐熱ガラスの量産工場となりました。2021年、私たちは創業から100周年 を迎えます。これまでの歴史を礎に、これからも世界中の皆様へ、夢の ある製品をお届けしてまいります。


ではオープン。スプーンは黒ね。


全部出してみましょう。あっペーパーフィルターも入ってるのね。


2021年に100周年を迎えるハリオです。あっみうらじゅんさん、シンスがあるよ、 since1921


100周年を記念したハリオの復刻シリーズのリーフレットです。


で、カンジンな本体がこちら。


ここにペーパーフィルターをセットします。


ステンレスは取り外し可能ですね。


底面にはシールが貼ってあります。


耐熱温度差120℃


説明書です。直火はNG


ペーパーフィルターはV60の01(1-2杯用)が入ってます。


ペーパーフィルターをセットしてみましょう。


あれっ?ちょっと浮いてるね。大丈夫かな〜不安。


とりあえず使ってみましょう。
珈琲狂時代の使い方


1杯分(120ml)コーヒー粉(中細挽き)10〜12gが目安です。


中粗挽きで12gでいってみましょう。粉をゆすって平らにします。


蒸らしを30秒。


ガラスとは密着はしてない感じかな。


ジー見てるね。


お湯を50gを3回に分けて注ぎます。ペーパーフィルターに直接かからないように注ぎます。


横からどんな具合に落ちてるのか見たいけど、見えないじゃん。


注ぎ終わりました。結構お湯のヌケはいいですよ。抽出時間は3分以内とします。


ペーパーフィルターをどこに置くか問題。小皿を用意しておきましょう。


おっなんかいいですね。


ここから香りを嗅げるのがいいな。


ぐりんぐりん回してもこぼれないし、香りを立てられます。


カップに注ぎます。159gのお湯を注いで、できたコーヒーは128gです。


これはいい予感がしてますが、どうなんでしょう。


珈琲狂時代の味は





うまい!こくまろかよ!先週友達のために焼いたブレンドですが、オレのコーヒーいい味するじゃん!マジか



本当に〜?


チェックされてしまいましたが…
珈琲狂時代まとめ


オイラこれ好きっす
シンプルで素材そのままみたいなの好きなのよ。着色とか加工とかデザインしてない、機能的ミニマルさが好き。理化学ガラスメーカーの感じが残ってるよね。ロマンだ。
2杯分淹れておいて、チビチビ注いで、飲むのもいいかも。アダルトだ。



ハリオV60は、同じ円錐形のドリッパー「コーノ」とよく比較されるけど、コーノの「名門円錐フィルター」は1973年に発売なので、やっぱりコーノが先ではあるんだけどね



どっちが先かよりも、このクラシックスタイルが気に入っちゃった。これぞ大人の優雅さでしょ
今日もevery coffeeに寄っていただきありがとうございます。コーヒークレジーのみなさん買っときましょう限定商品です。
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