コーヒーオイルとは、コーヒーの生豆に含まれている脂質。コーヒーの脂質はリノール酸、パルミチン酸などの油脂。焙煎するとコーヒー豆から二酸化炭素が発生し、生豆に含まれていた油脂を押し出します。深煎りになるほど二酸化炭素が発生するので、深煎りになればなるほど、油脂を押し出しテッカテカです。
ペーパーフィルターだとコーヒーオイルの成分がカップに落ちないんだよね
フレンチプレスやステンレスフィルターでコーヒーの味が違うと感じるのは、ひとつにコーヒーオイルの違いがあります
これは必見です!フレンチプレスで淹れたコーヒーをペーパーフィルターで漉したらどうなるか実験してわかった驚愕の真実!コーヒーオイルがあっておいしいってよく言いますが、コーヒーオイルが実際どんな味なのかわかりました。
ペーパーフィルターはオイルを吸着するのか
<実験>フレンチプレスで淹れて、ペーパーフィルターで漉す
これでオイルが無くなったら、ペーパーフィルターがオイルを吸着することになります。
フレンチプレスで淹れましょう。これをペーパーで漉すわけですが、コーヒーオイルが出てるか確認します。おお、いつもより多めに出ていますね。
ではペーパーフィルターで漉してみましょう。円すい形のハリオV60を使います。
さて、漉しました。どうかな。
見たところ、、、コーヒーオイルは見当たりませんね。やっぱペーパーフィルターはオイルを通さないのかな。
コーヒーオイルない!
では、飲んでみます。ゴク、、、、
うん飲みやすい。
これ好きかも。ペーパーフィルターで淹れたのと同じようにかすかにフルーティも感じられて、おいしい酸味もあって、、、使用した豆は自家焙煎のペルーのマチュピチュです。さすがいい味出すね。
ていうかぜんぜん味が違うじゃん!何これ???
フレンチプレスのままのコーヒーと飲みくらべてみます。
フレンチプレスのコーヒーはね、フレンチプレス特有の僕が苦手な味が出てる。藁(ワラ)っぽいというか、枯れ草っぽいというか、ここうまく表現できないんすけど、フレンチプレスのあまり好きじゃない味があるのよ。で、ペーパーにはその味がない!
今まで、熱々のお湯で浸け置きにするから、あの苦手な味が出るんかと思ってたけど、抽出が同じでも、ペーパーで漉したらない。そのままだとある。ペーパーで漉したらコーヒーオイルがない。そのままだとコーヒーオイルがある。
ということは、僕が苦手だったフレンチプレスの味はコーヒーオイルの味だった!
ペーパーフィルターはオイルを通さない
ペーパーフィルターはコーヒーオイルを吸着する。
しかもコーヒーオイルは僕が苦手な味だった。
ということで僕の好きなコーヒーの味はオイルがないクリアなコーヒー。花のような香りがあって、コーヒーの苦味や香ばしさがあって、後口がスッキリしてて、かすかな甘みが残るコーヒーが好きかな。
好きな味を知る。嫌いな味を知る。好きな味を出す。嫌いな味を出さない。これでおいしいコーヒーになるよね〜。
と思いましたが、その後、いろんなコーヒーを飲んで、コーヒー豆の種類によって、粉の量によって、ペーパーフィルターの材質によって、オイルがカップに落ちたりすることがわかりました。
コーヒーオイルとは
そもそもコーヒーに含まれるオイルとは一体何なんでしょう。科学的にコーヒーを研究している研究者の本『コーヒー「こつ」の科学』 より抜粋してみましょう。
生豆の10〜20%はあぶら
まず焙煎する前の生豆に脂質が含まれていてます。このコーヒーの脂質はリノール酸、パルミチン酸などの油脂だそうです。
油が浮いたコーヒー豆
焙煎するとコーヒー豆から二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素が生豆に含まれていた油脂を押し出して豆から出ます。
深煎りになるほど二酸化炭素が発生するので、深煎りになればなるほど、油脂を押し出しテッカテカです。
また焙煎後の数日間が特に放出されるので、数日でテッカテカですし、深煎りだと焙煎中にすでに油が出てたりもします。
油が浮いたコーヒー豆は古いと思われている方もいるようですが、焙煎直後から出るので関係ないので大丈夫です。
油が浮いたコーヒー豆は酸化が早いもウソ
さらに油が浮いたコーヒーは劣化が早いと思われている方もいますが、コーヒーの油は比較的長期間変化しないそうです。
コーヒーの油が酸化しない理由は2つ。
●コーヒーが二酸化炭素を出しているので、それがバリアになっていること
●抗酸化成分を大量に含んでいること
劣化しないようあの油をキッチンペーパーでとっている人がいると聞いたことがありますが、効果はないと思われます。
コーヒーオイルまとめ
コーヒーオイルは慣れないと飲みにくいけど、慣れて、いいコーヒー豆だと、うまい!
まず、慣れは必要ですね。私もペーパードリップを飲み慣れていたので「何この味?」と思いました。でもいろんなコーヒーをフレンチプレスやステンレスフィルターで飲んでいくうちに「おいしい」と思う体験が増えて慣れていきました。
また、スペシャルティコーヒーなど、豆の品質が良ければ、ペーパーフィルターで味の要素をカットせず、すべて味わうほうがおいしいときもあります。
今日も寄っていただきありがとうございます。コーヒーオイル味わってください。
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