最近話題のデルターコーヒープレスは、エアロプレスの進化系と思われがちですが、実は抽出特性が違います。
デルターコーヒープレスは透過抽出。エアロプレスは浸漬抽出。
お湯を通して味を出すのか。お湯を貯めて味を出すのか。によって、
できるコーヒーの味が変わるわけです。
デルターコーヒープレスとは
クラウドファンディングで出資に成功してオーストラリアで生まれた新しいコーヒー抽出器具になります。エアロプレスと違うのはコーヒー粉とお湯が接触しないようになっていて、ドリップと同じ透過抽出になります。
エアロプレスとは
アメリカのエアロビー社から発売されたコーヒー抽出器具。コーヒー粉にお湯を注いで、浸けておき一気に押し出して濾す。フレンチプレスのような浸漬抽出になります。
デルタープレスとエアロプレス淹れてみた
デルタープレスとエアロプレスで、同じコーヒー豆、同じ量、同じ温度、なるべく同じ条件でコーヒーを抽出して、飲み比べてみましょう。
ちなみに紙フィルターは右のエアロプレスの方が若干大きいくらいでした。どちらか使ってなくなったら、共通で使えそうですね。
両方とも紙フィルターに湯通しをします。
コーヒーは12g使い、200mlを抽出します。
豆はフィンランドのコーヒーサービス「SLURP」さんの豆を使います。
中挽きにしました。
デルタプレスを蒸らします。ここからは同時に淹れていくので、写真が少なくなります。
エアロプレスにお湯を200ml注ぎます。かき混ぜて、ピストンをセットして時間をおきます。
デルタープレスも200mlお湯を注いでセットしました。どちらもあとはプッシュするだけの状態にしました。
それでは同時にプッシュしていきます。
写真には写りませんが、地味に大変です。youtuberに転身したくなます。
できました!飲み比べてみましょう。
エアロプレス
しっかり味わえる!香りもいい!
さすがティム!さすがスラープ!
いい意味で酸味の特徴があらわれる。
浸漬抽出はダイレクトな原始的な味もあるけど、味の要素は多いね
本来ティムのレシピでは本来、細挽きなんですが、中挽きにしたので濃度が不十分でした。ま、あくまで抽出特性をみるための実験なので。
ではデルタープレスを飲んでみましょう。
デルタープレス
クリアで飲みやすい!
味の構成要素は比べると少ないけど、雑味なくすっきりと飲みやすく、まとまるね。
デルタープレスはプッシュをエアロプレスのように「ワンプッシュ」にしてしまったので、濃度が出ませんでした。デルタープレスは透過抽出のため、プッシュの回数で濃度が変わるので、ちょっとデルターに不利な条件になってしまったかな。
ま、味の構成要素の違いを知るには十分です。
まとめ
香りはやっぱエアロプレスだね。
味はどっちもアリですが、どっちも違う味になります。
すっきりクリアに味わいたいならデルタープレス。
しっかり味わいたいならエアロプレス。
味の出し方やコントロールは、
デルタープレスはプッシュの速度と回数。
エアロプレスは味の調整は豆の量かお湯の量で。
という所見でございます。
デルタープレス・エアロプレスどっちにとっても中途半端な不十分な抽出条件になってしまったけど、味の出方、味の構成要素の違いがわかりました。お互いの特性の違いを知りたかったので、OKとしましょう。
両方持ってて損はない!
今日も寄っていただきありがとうございます。どっちもアリなんすよね。
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