コーヒーのドリップ(透過抽出)は化学的に段理論というものらしいのです。それであるのなら、試験管みたいなのでいいんじゃないかと思いつきました。当ブログのオリジナルのコーヒードリッパーになれば、これはかなりおもしろいぞ!テンションマックスです!!
目次
段理論とは
コーヒー粉の層をお湯が通るとき、注いだお湯が少ないほど段数が多くなり、コーヒー成分も多く抽出されるというものです。なのでポイントはお湯がたまらないようにすること。お湯が貯まると段数が減ってしまいます。点滴の水出しコーヒーが濃いのはこの理論で説明がつくでしょう。おいしいコヒーの淹れ方にお湯を細く注ぐというのも、適当にドバッとお湯を入れるとおいしくないのも、これです。
実験
アクリルのパイプを買ってきて糸ノコで切り、出口に紙フィルターを巻きました。ちょっと直径が小さいですが近所にこれしか売ってなかったので、とりあえずやってみましょう。お湯を注ぎます。

失敗!
短かったようです。コーヒーの膨らみも考慮したつもりですが細いのでそれ以上でしたね。やっぱり直径が小さかった…。仕方ない。これは浸け置きで飲みましょう。
長さ2倍にしました
もうドリッパーとしてはあり得ない形状です。直径が大きいのを買いに行きたいところですが、余りがあるので、リベンジしてみましょう。お湯を注ぎます。 
失敗!
溜まってしまうと、段理論もクソもねえよ。というところですが、出しきって飲んでみました。時間もかかり、ぬるくて、味もおいしくない。出口の紙フィルター部分で抜けが悪いですね。形状的にフラットな底面は抜けが悪いんじゃないかな?
使い捨てのプラスチックコップをカッターで切って、紙フィルターをつけて水の抜け具合を見てみましょう。
なるほど、底がフラットだと水の抜けが悪いですね。この広さでもこの量しか落ちないなら、フラットな底面はナシです。先を細くした方がいいのであれば、ハリオV60のような円錐形になるので、そうなると前回の「every drip」と変わらない。今回は失敗に終わりましたが、そのぶん「every drip」が1杯分ではコストパフォーマンスに優れたベストなカタチだとわかりました。
発想は良かったし、ドリッパーのビジュアルもおもしろかったけど、残念!でも行動したことが素晴らしい!
今日も寄っていただきありがとうございます。やってみないとわからないことだらけね。
もう一杯おかわりいかがですか
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