今日はグアテマラのコーヒーについてざっくり、まとめます。
数年前、セブンイレブンでもグアテマラブレンド出てたし、日本では人気のコーヒーなので、口にしてる方も多いでしょう。
一般的にはグアテマラのコーヒーの味の特徴というと、甘み、酸味、コクの3つが挙げられますね。
深煎りでニガ甘い濃厚な味わい。もしくは、中浅煎りで強い酸味
どちらも後味に甘みがあり、コクがあり、香りも強く、はっきりした風味。
っていう印象じゃないでしょうか。ミートゥーです。
なんですが、実はグアテマラのコーヒーって結構、味のバラエティ豊富なんですよ
グアテマラコーヒーのなかでも、トップクラスのスペシャルティコーヒーを大阪のSOTさんよりご提供いただき、実感しました。ありがとうございます。
ということで、リーズナブルなものからトップクラスのものまで、グアテマラのコーヒーについて、ざっくりこんなコーヒーだよねー。という、ゆるい話をします。プロじゃないので消費者としての「それはあなたの感想ですよね」の話になります。超個人的な主観に基づく、実際飲んだコーヒー体験ベースの話です。
ただ、自家焙煎もするので、グアテマラのコーヒー豆も焼いたし、世界40か国以上のコーヒーを飲んできました。レアな豆を見つけたら飲んできました。スペシャルティコーヒーや高級コーヒーも飲んできた、コーヒマニアなので数はこなしとります。
味の感想だけでなく、豆の品種や収穫される産地など、グアテマラコーヒーの豆知識も交えて、グアテマラコーヒーの特徴をさくさくっと見ていきましょう!
グアテマラどこ
そもそも論、グアテマラどこ?私が地理に弱いので、ここからいきます。
グァテマラ共和国はメキシコの南。中米。太平洋とカリブ海の両方の海に面する中央アメリカの国です。
人口:1711万人
面積:108,889k㎡
公用語:スペイン語
人口:1711万人、東京と福岡県を合わせたぐらいの人口ですね。国土は日本の約3分の1。日本との時差はマイナス15時間、日本とは昼夜が逆。
経済的には中位の国ですが、貧富の差が激しく治安は悪いそうです。
グァテマラの街を歩いているとマリンバ演奏に出くわすことがあるそうです。マリンバはグァテマラの国民的楽器で、ストリートミュージシャンや町の人たちが様々な場所で演奏しています。というのも現在のマリンバは、19世紀末にグァテマラで今のようなスタイルの楽器になったんだそうです。マリンバ発祥の地なんだって。
グアテマラといえば、マヤ文明ですね。今でもグアテマラの住民の約4割はマヤ文明につながる先住民が占めていてマヤ系言語を使用するなど独自の文化を守っているそうです。
そしてグアテマラ人の血液型は95%がO型なんだって。
血液型占いとか、相性とか、性格とかねえ。みんなおおざっぱです。私はA型。
また、グァテマラはケツアールという珍しい貴重な鳥がいて、国鳥、通貨の単位にもなっていて。見たら、しあわせになる鳥。といわれています。火の鳥のモデルにもなったとか。
あと、日本と同じく火山国のため、温泉もあります。火山噴火の回数は日本よりも多く、しばしば地震などの災害が発生しています。
グアテマラには富士山とそっくりな「アグア山」というのがあって、標高もほぼ同じだとか。
自然豊かで美しい景観で「世界で最も美しい湖」とも言われる、アティトラン湖は、8万4千年前の火山噴火によってできたカルデラ湖です。
生産量
そんなグアテマラのコーヒー生産量は世界第11位(※2020米国農務省)。
日本のコーヒー輸入量では、グアテマラは4番目です。
ブラジル・ベトナム・コロンビア上位3カ国に比べて、生産量自体が少ないのに、グアテマラから多く輸入しているってことは、日本人好みの人気のコーヒーってことですよね。
よくブレンドに入ってるよねー。
グアテマラのコーヒーの種類
コーヒーには等級があって、それぞれの国によって、基準が違います。
等級
グアテマラは、生産地の標高によって等級が決まります。
最高等級「SHB(ストリクトリーハードビーン)」標高1,350m以上
標高1,350mというと、日本だと箱根山ぐらい。九州だと阿蘇山 烏帽子岳。結構な高さですよ。職場が箱根山頂ヤバくないすか。感謝しかない!
標高によって8等級あって、「FHB」「HB」などに分類されます。えんぴつみたい。
そういえば、サイズ分類でないからか、豆の大きさにちょっとばらつきがありましたね。
品種
グアテマラのコーヒー豆の品種は、地域や農園によって異なりますが、
一般的な品種は、ブルボン、カトゥーラ、ティピカですね。グアテマラのゲイシャ種も評価が高く人気です。
精製方法
ほとんどがウォッシュドですが、ナチュラル、ハニー、アナエロビック、など、農園や豆によって様々
これまで自家焙煎したグアテマラの豆をあげます。
▼ピーベリーていう丸い豆ですね。
▼生豆の段階から果実の香りがしてた「フルーツフィールド」果実の香りナチュラル
▼アンティグア地区の SHB アゾテア農園 ブルボン種
▼COEのスペシャルティですね。
焙煎によっても、かなり味が変わるのもグアテマラですね。
中浅煎りで酸味を出すか、中深煎りでニガ甘にするか。
日本人は酸味苦手だし、中深煎りのニガ甘が飲みやすいので、市場には深く焼いたニガ甘のグアテマラが多いかな。
なので冒頭で酸味って聞いてピンとこなかった人もいるかも。
グアテマラは焙煎ムズイなと思ったのは、渋みの要素もあって、どこが正解かわからん。見極めムズイ。
深めに焼いて、甘みとコク、ボディ感で謎にうまいからいいか。みたいな落としどころになってしまうので、グアテマラむずいっす。
グアテマラの産地
グアテマラのコーヒーの生産地は「ANACAFE:グァテマラコーヒー協会」が定めた8つもの生産地域があります。
ミネラル豊富な火山性土壌が多く、各生産地の土壌、気候、標高によって、コーヒーの味わいも違う。
コーヒー豆に生産地域の名前をつける商品もあるぐらい特性が違う。グアテマラの生産地域3つピックアップします。
アンティグア地区
世界遺産アンティグアはグアテマラの古都として歴史とその素晴らしい街並みで有名ですが、1880年代にグアテマラで最初にコーヒー栽培が行われた地区でもあります。
アティトラン地区
グァテマラの中西部、標高1,500-1,700m付近に位置する。クレーター湖の独特な気候と1,500mを超える高地で栽培されるため、優れた酸味と甘みに特長があります。
ウエウエテナンゴ地区
グァテマラの生産地域としては標高が最も高い地域で、山地から吹き下ろされる冷たい風と、メキシコの平原から吹き付ける乾燥した風で、霜の被害がなく良質のコーヒー豆が栽培されるそうです。
こういった各地域の気候や土壌によって、バラエティ豊かなコーヒーの味が生まれます。
「グアテマラのコーヒー」と一言で言っても、実は色んな味があって、飽きないのも、人気の理由になっているかもですね。
グアテマラコーヒーの味と香り
グアテマラのコーヒーは、バランスのとれたしっかりとした風味で知られています。
深煎りにすると、チョコレート、キャラメル、ナッツのようなフレーバ―となり、さらにダークフルーツ系の果実感で、全体的に複雑な味わいのコク。しっかりしたボディ感を感じられるでしょう。
そういった日本人好みの味に仕上げてるのが、土居珈琲さんですね。アンティグア地域の「カペティロ農園」グアテマラの代名詞のようなコーヒーです。
で、次に酸味ですね。酸味をはっきり前面に出してるのは「ブルックス」です。日本人はあまり酸味を好まないんですけど、こういう10種類近いバラエティパックなので、酸味傾向の味わいにしたのかもですね。
あと、カルディさんもたしか酸味系だったと思います。コーヒー飲み始めの頃、かなり昔に飲んで、酸味にビビった記憶があります。まだ酸味のコーヒーを飲めなかった頃でした。
グアテマラコーヒーの甘み
そしてグアテマラのコーヒーの特筆すべき特徴は、その甘さです。よく「ハチミツのような甘さ」と表現されるように、後味の甘さが特徴です。
この甘みを体感できる。グアテマラコーヒーのトップクラスのスペシャルティコーヒーがSOT COFFEE ROASTERさんより届きました。
「エル インフェルト ウノ農園ブルボン ナチュラル」
「フィンカ ラ レフォルマゲイシャ ウォッシュド」
スウェーデン語で「SOT」は「甘い」の意味。フルーティーな甘みに特化した、スペシャルティコーヒー専門店です。スペシャルティコーヒーの本場アメリカのレビューサイトでも高得点を獲得してるお店です。
「エル インフェルト ウノ」 ブルボン ナチュラル
エル・インヘルト・ウノ農園はグァテマラのスペシャルティコーヒーコンペティションにおいて毎年上位に入賞しており、まさ にグァテマラの頂点に位置するコーヒーといえます。最上級の酸味、ボディ、味わい、ほのかなワインのようなアロマをもったコ ーヒーを生み出します。透明感がありながら、甘味・酸味を併せ持ち、後口には心地よい余韻が長く楽しめます。フレバ―:グレープ、プラム、アップル
では、飲んでみましょう。
はうううううう。クリーン!
天日干しのナチュラル製法なのにクリーン、これはなかなかのクリンカップありえん!
そして、後味に「はちみつ」をなめた後のような、甘みが残りますね。めちゃめちゃ残るな。
何度か飲みましたが、飲む度に細く挽きました。クリーンカップすぎるので、いつもの淹れ方だと、ちょっと物足りなく感じちゃうかも。
ここまでクリーンなコーヒーは、グアテマラではめずらしい。
「フィンカ ラ レフォルマ」ゲイシャ ウォッシュド
フレーバー:ジャスミン、シトラス、オレンジ
ゲイシャ特有のジューシーで華やかな酸味と香り高い紅茶のようなフラワリーな甘味が口いっぱいに広がり、余韻が長く続きます。
ここもCOE農園ですね2022の。では飲んでみましょう。
おおおう、甘みとさわやかな酸味、ふわっと、やさしい
ゲイシャといえば、パナマのラエスメラルダ農園ですが、まったくフレバ―特性が違う。
同じ品種かっていうほど、ゲイシャ種もグアテマラに行くと、こんな柑橘系のフレバ―になるんだ!へー
いままでのグアテマラのコーヒーのイメージとも違う。こんなやさしい繊細な味わい。
どちらも豆の品質がいいので、細挽きでしっかり味を出してあげたほうがいいですね。1回細挽きで味わうのをおすすめします。そこから好みに調整したほうがいい。また規格外のコーヒーぶっこんできました。
完全に冷え切った時に意外と面白いフレーバーが出ますね。
ブルボンの方は、梅があります。これすげー!けっこうな梅。ゲイシャの方はやっぱジャスミン強いっすね。ジャスミンすごいな。ほぼジャスミンや。
まとめ感想
ざっくりグアテマラのコーヒーの味の特徴は、甘み、酸味、コクの3つ。
なんですが、一言で語れないバラエティ豊かな、味わいがあるのもグアテマラのコーヒーの魅力です。
焙煎によっても大きく変わるし、お店の個性も出やすい豆かなと思います
ぜひグアテマラのコーヒー1度飲んでみてください
リーズナブルに酸味をあじわいたいなら、ブルックスさんのドリップバッグがお得ですね。
日本人好みの「にがあま」の王道のザコーヒーっていう味なら土居珈琲さんの初回限定のセットです。
スペシャルティのトップクラスのフルーティーな甘みならSOT COFFEE ROASTERさん。
グアテマラのコーヒーを振り返ってみましたが、動画で紹介しきれないグアテマラコーヒーもあったんですけど、どのコーヒーも個性的でいい味わいでしたね。GOOD COFFEE FARMSさんとか、ミ・カフェ―トさんとかね。言い出したら終わらない。
今日も寄っていただきありがとうございます。やっぱグアテマラのコーヒーは謎にうまいというお話でした。
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