アイスコーヒーの作り方は大きく分けて2種類あります。急冷式と水出しコーヒーです。
「氷を使った急冷式」のアイスコーヒーが一般的ですが、「水出し式」も水に漬けておくだけで簡単にできるので、おすすめです。
どちらも全く違う味わいになり、それぞれいい味出してくれます。
ただ、どちらもアイスコーヒーは豆の挽き方にポイントがあります。基本的には「濃く」抽出する。
私はコーヒーを飲み始めて数年はホットしか飲めませんでしたが、アイスコーヒーのおいしさもわかるようになったので、初心者の頃を振り返りつつ、まとめました。自分の好みと豆の相性によってどの選択をするかというお楽しみの世界です。
アイスコーヒーの発祥は?

「アイスコーヒーの発祥は日本 」というのを聞いたことがありませんか? しかし、これちょっと微妙なようです。というのも、その元ネタとなっているのが、1891(明治24)年、石井研堂著『明治事物起源』に「氷コーヒー」というメニューがあると記述しているからなんですが、
それ以前に 1840年頃フランス人が植民地支配していた北アフリカ・アルジェリアで、現地人が熱いコーヒーに水を入れて冷まして飲んでいたことから、マネをして冷やしたコーヒーを飲んでいたそうです。しかし普及せず終わりました。
また、1920年頃、アメリカでは大手コーヒーメーカーが夏場のコーヒー消費量を増やすため、コーヒーを冷やして飲む方法を提案したが、こちらも定着しませんでした。
現在、海外でアイスコーヒーが一般的になったのは、スターバックスがアイスコーヒーを商品展開したからなんですよ。
日本より先にアイスコーヒーやってるし、広めたのはスタバだし、日本ではガラパゴス的に国内で普及はしましたが、日本が世界に通じるコーヒーアレンジを生んだのは間違いのではないでしょうか。ということで、レペゼンでアイスコーヒーを紹介します。
アイスコーヒーに合う豆

基本は深煎り
深煎りは、よく焼いた黒い豆のことです。セブンイレブンのコーヒーぐらい。アイスコーヒー用で売っているのはだいたいこの深煎り。温度が低いと味も香りも感じにくくなるので、アイスコーヒーは「味を濃く、香りを強く」が基本。シロップを入れるのが好きなら特に。
中煎り・浅煎りもアリ
とはいえ、深煎りじゃないアイスコーヒーをいろいろ試してみて、中煎り・浅煎りのアイスコーヒーもおいしくなりました。私はアイスもブラックで飲むので、糖分に頼らないおいしさを目指していて、中煎り・浅煎りの酸味のあるアイスコーヒーも好きです。
急冷式アイスコーヒーのドリップ分量

おすすめのアイスコーヒーの作り方は「急冷式のアイスコーヒー」です。
セブンイレブンで氷の入った容器にホットコーヒーが注がれるアレが急冷式です。
私はコーヒーを飲み始めの頃、ホットコーヒーを氷で冷やすというのが、どうもよくわかりませんでしたが、自分でやってみたら、すごくおいしかった。
ちゃんと冷たくなるし、味も香りもよく、びっくりしました。

85℃のお湯を注いで30秒蒸らす。お湯を4投して80mlを抽出
氷を入れたグラスに注ぎ、縦にかき混ぜる
エアロプレスのアイスコーヒー

エアロプレスでアイスコーヒーを作るなら、やっぱり細挽きですね。キレッキレッのアイスコーヒーになります。
紙フィルター
撹拌1回50秒待って40秒プレス
90ml抽出
氷の入ったグラスに注いで急冷
ネルドリップのアイスコーヒー

コーヒーは濃いめに少なくホットで抽出して、氷をたくさん入れたグラスに注ぎ、急冷します。しかし、ネルドリップのホットの時のまろやかさは無くなります。急冷式のアイスコーヒーはキレッキレッになるようです。
カクテルシェーカーで冷やす泡アイスコーヒー

氷を入れたカクテルシェーカーに、ホットコーヒーを入れて振れば、一瞬で冷えます。
泡の効果で口当たりもまろやかになります。
急冷式のアイスコーヒーは飲みながら、氷が溶けて薄くなっていきますが、この泡コーヒーはカクテルシェーカーで振って氷が溶けた状態で冷えて完成するので、飲みながら味が変わらないので、好きです。
氷を使った急冷式アイスコーヒーは、苦く濃くキレを楽しむタイプです。それがちょっと苦手という方には、
カクテルシェーカーの泡アイスコーヒーは、まろやかで飲みやすいので、いいかもしれません。
作り置きなら水出しコーヒー

水出しコーヒーは、お湯を使わずにコーヒーを抽出します。そのため味を出すのに時間がかかりますね。
そして、水出しコーヒーは薄くて酸っぱいとおいしくないので、やっぱり「濃く」が基本。
もし濃すぎるなという出来になったら、水で薄めれば大丈夫なので、挽き目は細いほうがいい。
濃い物を薄くはできますが、薄い物を後から濃くにはならないからね。濃いめ濃いめになるように抽出します。点滴水出しコーヒーの独特の香りにハマりましたおすすめです。

点滴水出し(透過法)

点滴のように一滴ずつ水を落として2時間をかけてコーヒーを抽出するので、コクのある澄んだ味と濃厚な香りのコーヒーができます。イワキウォータードリップサーバーは中心の一点にしか水が落ちないので、少し拡散させる工夫をすればパーフェクト。
漬け置き 水出し (浸漬法)

8時間コーヒーを浸け置きにして、抽出します。高温による苦味や渋みが溶け出しにくいので、苦味雑味が少なく、まろやかな味わいになります。ハリオ水出し珈琲ポットの説明書の量だと、 薄くなりがちなので、粉を多めにするのがおすすめ。
クールコーヒー

一般的な2大アイスコーヒーの作り方を紹介しましたが、第3のアイスコーヒーを提案します。
普通にホットでドリップしたコーヒーを冷蔵庫で冷やすだけのアイスコーヒーも意外とアリですよ。オリジナルなので、クールコーヒーと名付けました。
急冷式と水出しのアイスコーヒーのデメリットを改善したカタチになります。
- 氷がいらない
- 氷で薄くならない
- 時間がかからない
クールコーヒーに合う豆、合わない豆もありますが、これもやっぱり、ちょっと濃くがおすすめです。
まとめ

アイスコーヒーは濃くが基本
どの淹れ方でもこれは共通しましたね。いまいちかなって失敗したパターンは だいたい 薄くなったとき。
アイスコーヒーは薄くて酸っぱいとおいしくないんですよ。
人間の味覚の性質上、 冷たいものは、温かいものに比べて、味と香りを感じにくくなるので、ホットでおいしいコーヒーでも、それをそのままアイスにすると、薄くなりがち。
コーヒーは温度が下がると酸味が強くなります。点滴水出しコーヒーの濃厚な酸味なら好みの味に薄めて調整しておいしいのですが、薄くて酸っぱいだけだと、もうどうしようもないので、アイスコーヒーの基本は「濃く」です。
今日も寄っていただきありがとうございます。ずっとホットしか飲まなかったのにね。